フランス、ある年のハロウィン「企画参加」
今やインターナショナル化してるとも言えるイベント「ハロウィン」
フランスではいかに?
町中がちょっとしたお祭り気分。
例の感染症が流行る前までは。
クリスマスのような盛り上がりはないとしても、子供たちはこぞって仮装し、飴やお菓子をもらいにいろんなところを練り歩いたりしていました。
でもここ数年はそれもなく、とても静か。
それでもお友達同士の家で集まってパ-ティをしたりしているようです。
うちの子供も今年はおよばれして、ハロウィンパ-ティ&お泊り会に行きます。
持ち寄るハロウィン仕様のお菓子。
サワ-クリ-ム味のコウモリとコウモリの巣の形のスナック
オバケの形をしたマシュマロ
集まったみんながそれぞれお菓子を出して、楽しく食べる。
この時期ス-パ-のお菓子売り場にはこの手のものが沢山並びます。
いつもとちょっと違う面白いお菓子にみんな興奮するんだろうな。
* * *
「ハロウィン」には少し苦い思い出があります。
それは、この田舎の家に越して来てから初めての秋のこと。
サマ-タイムからウィンタータイムに時間が変わるこの時期は日が暮れるのがとても早く、田舎の人は日が暮れると外を歩き回ることもなく、みんなおうちで過ごす人が多いんです。だから外にはひとっこひとりいない。
でも、この日だけは違った。
ハロウィンの日とは知らず、いつもどおり家で過ごしていると
7時頃だったでしょうか、なんか外で音がする。
ドアをノックする音。(インタ-フォンが壊れていたためドアを叩かれた)
なんだなんだと恐る恐るドアを開けてみると
そこにはかなり凝った仮装した子供たちが5人くらい立っていた。
年のころは、小学校高学年か、中学生か…。
近所の子供なんだろうけど、あまりの仮装のレベルの高さに顔を判別することができずにいると、
オロオロしている私のことは気にしていない様子で飴がいっぱい入った透明の袋を見せながら
「トリック・オア・トリック-----」
「え?」
「トリック・オ…」
「あ?!」
「あ、あめ、ない、あめ、ない。あ--どうしよう。ないんです、ごめん」
「…」
そうなんです。不覚にも飴を用意していなかった。
というか、ハロウィンのこと全然考えていなかったんです。
反省して次の年からきちんと「ハロウィン」仕様の飴を用意して家で待っていたけど、来なかった。
翌年も。
翌々年も。
何年待ってももう来ることはなかった。
あの時すごくがっかりした様子で帰って行った子供たち、今頃どうしているんだろう。
あれからもう15、6年経っているからもしかして自分の子供のハロウィンの仮装を手伝っているかもしれませんね。
もし今年、仮装した子供たちが家を訪ねてきたら飴をあげるかって?
いや、特別に用意はしていないんです。
今年はね、いただきもののりんごを
「はい、これ魔女の毒りんごよ」って言って
あげようと思っています。
ちなみにわたしの魔女のイメ-ジは
せきぞう、さんが描かれたこの魔女。
ミステリアスで美しい、憧れます。
こちらの企画に参加させていただいています。
NNさん、「トリック・オア・トリック---」
よろしくお願いします。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
感謝です。
あとりえ・あっしゅ
10月27日、noteさんのまとめ記事に入れていただきました。
ありがとうございます。
読んでいただだきありがとうございます。 サポ-トしていただけましたら「カラスのジュ-ル」の本を出版するために大事に使わせていただきます。 あなたの応援が嬉しいです。ありがとうございます。