【かぁ(火)曜日はカラスのジュ-ル】ジュ-ル、家出する
私は幼い頃、母と大喧嘩をして「家出する!」と啖呵を切ったことがある。
「お母さんから買ってもらったものなんていらないっ!」と言って、玄関先で真っ裸になり、結局は出ていけなかったのだが。
*
ジュ-ルと暮らし始めて、はや数か月。
最近、この子にも感情があるんだと実感する毎日。カラスにも喜怒哀楽があるという気がしてなりません。
みなさま こんにちは。かぁ曜日はカラスのジュ-ルの時間がきました。
いつもお立ち寄りくださりありがとうございます。
続きもののお話なので、初めていらっしゃった方は、前回のお話からどうぞ
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今日は7月下旬のお話です。
傷がまだ痛々しく、顔の右側の毛が血のりで固まったままのジュ-ルでしたが、うとうとジュ-ルから1週間の間に劇的に体力が回復しました。
ごはんの時間。全粒粉パン、もう食べちゃった。
ぼく、スイカが大好き。
あ、こぼしちゃった。
食欲旺盛、もう自由に飛び回り、元気になったジュ-ル。
夜は、まだ玄関の狭いスペースで眠るジュ-ル。外敵から守るためです。
猛禽類に襲われて傷を負う前までは、半地下の部屋で夜を過ごしていましたが、事件をきっかけに玄関での生活になりました。
この時はまだ、この生活が悪い方向へといってしまうことには気が付きませんでした。
これまでずっとジュ-ルと過ごしてきた私。
でも一日だけ留守にしたことがあります。それは、この記事から。
主人も仕事で家を離れるため、ジュ-ルは一日中、玄関スペースで過ごすことになりました。これもやはり、外敵から守るために。
翌朝、ジュ-ルを玄関からだしてやると、いつもとちがう鳴き声が。
そう、怒っていたんです。怒りの声。
そして、手乗りしてこない。怒ってる。
しばらくして、やっと手にに乗ってくると、くちばしで私の腕の皮膚をキュウツ-と、つまむようにして
つねった!
「痛いっ、ジュ-ル、やめてっ!」と言ってもやめません。何回もやる。
そして、文句を言うようにに鳴きつづけたんです。
そして、この、くちばしでのつねりは、夕方まで続きました。
夜になり、玄関スペースへ連れて行く頃にはやっと機嫌をなおしてくれたのですが…。
そして、またしても翌日、私は一日中、家を空けなければならなくなり、
ジュ-ルは、狭い玄関スペースでの一日を過ごすことに。
留守番ジュ-ル。
私が帰った次の日、結果はどうなるか、読者のみなさまは、もうおわかりですね。
また、つねり攻撃です。怒ってる…。
そして、その日の夕方、ジュ-ルは姿を消しました。
ジュ-ルは行ってしまった。
庭じゅう、どこを探してもいない、夜になっても戻りません。
戻らなかった。
次の日も、そして、その次の日も。
私は、大事にしなければいけないものを、おろそかにしてしまった。
動物といえども、尊重すべきものをしなかった。
ジュ-ルとの『信頼』と『絆』を失ってしまった。
そう、思いました。
ジュ-ルがいなくなり、悲しかった。
ジュ-ルは、狭いところに閉じ込められたのが嫌だったし、自由になりたかったんだ。私のしたことが許せなくて、それで出て行ったんだ。
巣から落ちた、ヒナだったジュ-ルを保護してからずっと思っていたこと、
それは、いつかジュ-ルを野生に戻してやること。
だから、こんな形での、追い出すような形になってしまったけど、もしかしたら、これがジュ-ルのためにはよかったのかもしれない、と思い始めていました。
すると、ジュ-ルが姿を消してから3日目の昼頃、
ジュ-ルが!!!
キッチンの窓ぎわで声も出さずに、私達を見つめていました。
戻ってきてくれた。
そして、すぐに肩にのってきた。
お腹が空いているだろうと、あげたご飯は二口だけ食べて、あとは私に寄り添ってくる。そう、ご飯のためだけにここに帰ってきたんじゃない。
私、私達家族に、また会いにきてくれたんだ。
ジュ-ルは、自分の生きる場所を自分で選んだんだ、そう思いました。
ありがとう、ジュ-ル。
ずっと、ずっと野生に戻さなきゃって思っていたけど、それは違う。
選ぶのは、君、ジュ-ル自身なんだね。
つづく
*
今日は、感謝を申し上げたいnoterさんが、2人いらっしゃいますので、もう少しだけお付き合いください。
うめこさん
ジュ-ルのマガジンにずっとお付き合いいただき、多くのジュ-ルの記事をうめこさんの二つのマガジンに収めていただいています。
多くの優れた作品が収められていて、2021年9月7日現在で、なんと、1265本の作品が!この中に入れてくださり、とても嬉しいです。
うめこさん、ありがとうございます。
もうひとつのマガジンがこちら
どちらのマガジンも、多くのnoterさんと交流がある、うめこさんのセレクトです。
遅ればせながらマガジンをフォローさせていただきます。
うめこさん、遅くなりごめんなさい。ゆっくり拝読いたします。
そして、もうひと方は、米鳥雛守|hinamori metoriさん
生き物と自然を心から愛するnoterさんです。
毎日ほっとするような、またクスッと笑えるような心を和ませてくれる写真を投稿されています。
そして、そのhinamori metoriさんのマガジン【生き物たちの記事】にジュ-ルの記事を入れてくださりました。hinamoriさん、ありがとうございます。
そして、いつも記事を読みに来てくださっているみなさまにも感謝を申し上げます。ありがとうございます。
それから、先日、うめこさんのこの記事を読んで、お知らせしたいことがあります。
というのも、ほとんど毎週、【かぁ(火)曜日はカラスのジュ-ル】の記事でトロフィーをただいていました。
これもひとえに、いつも読んでくださり、スキをくださるみなさまのお陰です。
みなさま、ありがとうございます。
いままで、無言でいましたが、うめこさんに背中を押していただき、
みなさまにお知らせしたい!と思いました。
うめこさん、ありがとうございます。
そして、noteの公式マガジンにも2作品を選んでいただきました。
note運営の方々にもお礼を申し上げます。ありがとうございました。
長くなりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
また来週の【かぁ(火)かぁ曜日はカラスのジュ-ル】でお会いしましょう。
p s: 業務連絡です。トロフィーのスクショ写真を小さくできずにそのまま載せてしまいました。全部ばっちりと出てしまいます。今後のため、やり方を教えていただけると助かります。ご存知の方がいらしたら、恐れ入りますがコメント欄からご連絡いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
追記 : スクショのトリミング問題は解決しました。ぼんやりRADIOさん、
やり方とコメント欄より教えてくださりありがとうございました。
あとりえ あっしゅでした。