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サービスの「らしさ」を築くためにデザイナー全員で取り組んだ3つのこと
こんにちは!
株式会社エイチームライフデザイン、ブランド戦略部デザインGマネージャーの早野由梨奈です。
私は現在ブランド戦略部と、デザイン開発部のマネージャーを兼任しており、主にデザイナーのマネジメント業務を行なっています。
この二つの部署では、結婚式場検索サイト「ハナユメ」を担当しています。
ブランド戦略部ではブランド資産作りを目的とし、デザイナーは主にマス広告の制作やSNSの企画/運用、サービスごとのブランドの一貫性や品質担保を担っております。
デザイン開発部では、UIUXデザイン/コーディングでサイト制作や改善を繰り返しながらサービス進化を牽引する役割をもっています。
事業を成長させていくために、デザイナー同士が連携すること、またサービスの共通認識を持つことはとても大事だと考えています。
しかし、それらは意識だけでは解決できるものではありません。
両部署が連携し、いくつかの課題を乗り越えた事例を紹介したいと思います。
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協同することで起きた課題
ブランド戦略部のデザイナー(以下ブランドデザイナー)とデザイン開発部のデザイナー(以下WEBデザイナー)、同じデザイナーといえども持っているスキルも概念も異なります。
業務内容ももちろん異なるのですが、「デザイナー」というバイアスもあり、互いに求めることも必然と多くなりました。例えば
👩ブランドデザイナー → 👱♀️WEBデザイナー
"デザイナーだから、デザインスキルもう少し高くないといけないのでは?"
👱♀️WEBデザイナー → 👩ブランドデザイナー
"そのデザインだと、LPの構成上CVしにくい。ユーザビリティへの配慮がない"
"このVIガイドラインだと、WEB側に反映しづらい!"
などなど。
求めるスキルや発揮するスキルの違いは理解しつつも、業務をする上でリクエストや要求が増える=互いのリスペクトがし辛くなる、という状況になりました。
取り組んだこと
大きく3つあります。
オープンにする
スキルを高めあい、それらをより効果的に使う
協同でサービス人格を作り、それを元に話し合いをする
1.オープンにする
何を大事にしているか、何をしているかをオープンにする
コロナ前は毎日顔を合わせていたのでコミュニケーションもよくとれていましたが、コロナ禍〜はリモートが大半になり、且つ組織の変更などもあり、直接会う機会も大きく減りました。そして次第に互いに何を行っているか、考えているのか、細かく見えづらくなっていました。
テキストコミュニケーションでしか繋がりがないことも多かったため、まずはコミュニケーションを増やす施策を行いました。
デザ道場
目的:コミュニケーションの活性化、リクエスト/ヘルプを即座にし合える
方法:週に1日同じzoomで作業をする(画面ON)
効果:わからないことや依頼関連などもチャットツールではなく直接話すことで解消
デザランチ(リモート含む)
目的:業務以外の話を通して互いの嗜好や考えなどを知る
方法:週1回ランチへ行く(コロナ禍〜はリモートランチ)
効果:仕事ではなくプライベートの話をし、人となりを知るきっかけに
2.互いにスキルを高めあい、それらをより効果的に使うこと
同じサービスを作るもの同士、デザイナーとしての基礎を上げるため、タッグを組んでスキルアップするための施策を行いました。
バナー選手権
目的:企画制作のスキルアップ
内容:
ブランドデザ1名+WEBデザ1名ずつで企画運営をし選手権を実施
広告チームとも連携し、良いバナーは実際に運用に使ってもらう
効果:
スキルの高い低い関係なく、FBを互いにしあえる場作りができた
FBすることで自らのデザイン力を培うことができた
ペアデザ
目的:①スキルアップ、②関係性の構築(信頼を築く)
内容:ブランドデザ1名+WEBデザ1名でタッグを組み、互いに不足しているスキルについて即座に相談できる環境作りをした
効果:FBのスピードと回数を増やすことでスキルアップを加速させることができた
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3.協同でサービス人格を作り、それを元に話し合いをする
デザインガイドの作成
ブランドデザイナー主体でサービスのデザインガイドを作成。WEB観点も入れるためWEBデザイナーもアサインし、FBをしあいながら半年かけて制作。
施策実装やデザイン制作などで判断に困った際に、これを元に議論できる状態を作った。
情報が古くならないように定期的にチェックしあい、情報更新もしている。
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推しクリエイティブ会
制作したものがデザインガイドに沿って「ハナユメらしさ」の要件がしっかりと満たせているか?また、それらのナレッジをどう貯めていくか、など新たな課題も出てきたため、全体として一貫性のあるクリエイティブを作り、また「らしさ」の認識が定着する企画を実施。
過去に制作したものの中から「推し」のクリエイティブをピックアップし、なぜそれが優れているのかを発表。投票しあい、ナレッジとして貯めていく仕組みを作った。
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結果
いくつかを実践した結果、以下のような効果が生まれました。
・互いを理解しあえた状態なので、連携の不備が出なくなった
・「あの人のここがいい」というコミュニケーションが自然と増えた
・場を提供せずとも、互いが歩み寄って解決しあえるようになった
(上記施策において、現在はクローズしているものがほとんどだが、現状困っていない)
人と人の連携や理解の促進はそう簡単に解決できるものではありません。
起こっている目先の対処に追われるのではなく、根本の引っ掛かりをとってあげることで、自走していく組織になると考えます。
また上記の施策を通じて感じるのは「まずは相手を理解すること」が一番の近道だということ。
そのためには、自らをオープンにすることが大事だと考えます。如何にしてAteam Peopleを体現できるか、ということに繋がるなと感じます。
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