ベトナム統一鉄道のチケットを予約する~ベトナム統一鉄道旅行その2~
前回はこちら
ベトナム統一鉄道とは
ハノイからホーチミン市までを結ぶベトナム鉄道の本線、南北線。ベトナムはかつて南北に分断された歴史があるため、「統一鉄道」と親しみを込めて呼ばれるそうな(wikipediaさんより)。全線で1,726 km。東京経由で青森から福岡くらいの距離でしょうか。お隣中国、人民鉄路が誇る直达特快(時速160キロで爆走する寝台特急)なら15時間かからず走ってしまいそうな距離ですが、ここベトナムでは、最速の列車でもその二倍の30時間以上をかけてゆっくり走ります。
その人民鉄路とは違い、また日本とも違うメーターゲージ、すなわち、ちょうど1mの軌間を持つ鉄道です。よくよく考えると、自分、メーターゲージ初乗車では…。
ちなみに運賃ではバスに負けており、所要時間では当然飛行機の圧勝になるばかりか、場合によっては飛行機の方が安かったりもするみたいで、非常にコスパの悪い移動手段となっております(笑)。とはいえ、全線乗車した感じだと、わりと乗車率は高い感じ。
日本での事前予約がオススメ。寝台位置も指定できる。
さて、まずは鉄道のチケットを購入しなければなりません。いつもなら、公式サイトから購入するのですが、どうやらベトナム国鉄の公式サイトは、日本のクレジットカードが使えないらしい。人民鉄路のような抜け穴がないだけでなく、正直そこまでして公式から買うメリットも薄そうだったので、代理店サイトを通しました。
手数料も3%くらいですし、座席(寝台)位置も細かくしっかり選べたので、まぁ良いのではないかと。
ちなみに現地購入という手もあるにはありますが、事前の空席状況をモニタリングしていたところ、数日前ぐらいまではガラガラだったのが、三~四日目になって急に埋まり始め、当日は満室でしたので、やはり事前に手配していくのをオススメします。
サイゴン-ダナンで上級寝台の4名定員相部屋で5000円くらい。ダナン-ハノイでも同じくらいです。ダナン-ハノイについては二倍くらいする料金のデラックス寝台?みたいなのも出てきますが、これは編成の中で、旅行会社が車両を貸切って提供してるらしい。どういうサービスがあるのかはいまいち不明ですが、二倍払う価値があるかどうかは…。結果的にはベトナム国鉄の車両で十分キレイでしたし。そもそも、旅行会社の車両だと、位置も選べなさそうですしね。
ちなみに送られてきたメールに添付されてきたPDFのeチケットはレシートみたいな長細いやつでした。まぁ普通にA4印刷で大丈夫です。乗車する時は、それを持っていけばおk。そのまま改札機を通れます。
2名定員の部屋と同じ車両がオススメ
統一鉄道の10月現在の時刻表はこんな感じ。
全線を直通する列車は5往復。時期によっては、臨時も出るみたいですが。そのうちトップナンバーのSE1/2が一番速く(といっても二泊三日ですがww)グレードも高そうな感じ。
そして、この統一鉄道、基本的に最上級クラスが4名定員相部屋のものなのですが、実は今回乗車したSE2、並びに折返しのSE1には、それに加えて2名定員の部屋が2つだけ存在します。一応、他の列車にも連結されていないか、調べてみたのですが、どうも南北線、統一鉄道に関してはこれだけっぽい感じ。
前者と後者のスクショを見比べると、前者のキャビン3とキャビン4が二名定員になっていることが分かると思います。
一応これがホントの最上級個室ということになるのでしょうか?二名定員な分、一人あたりでの料金が二倍近くに設定されているのですが、二人で貸し切るならこの部屋もいいですね。背もたれもついていますし。
こちらが通常の四人個室。
二人用個室だとこうなります。
ですが、一人旅でもこの部屋と同じ車両がオススメです。だって、一番いい部屋を含む車両ならきっと一番キレイな車両が充当されそうじゃないですか?ww
わりとこのベトナム統一鉄道、汚い…みたいな話も聞くのですが、今回、この作戦が功を奏してか、思っていたよりもかなりキレイな車両で旅することができました。
いや、まぁ、ホントに効果があったのかと問われるとアレですが、ただ他の車両のトイレにはトイレットペーパーの備え付けはありませんでしたが、私の乗った車両のトイレには終点までトイレットペーパーが備え付けてありました。ただ、それだけの話ですが、やはり多少、気を配られているのかも。それに、やっぱり他の車両よりも全体的に雰囲気がキレイだった気がするwww
さて、いよいよ実際の乗車…といきたいところですが、ちょっと前置きだけで長くなってしまったので一旦区切ります。次回は、車内の写真等を交えつつ乗車記です。
次回↓