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Snow Doll 𓂃𓈒 ❅ *



雪降るまちの山彦の音
なんて悲しいしあわせの色
瞳に刺され、
薄ら笑いが真っ黒に染まる

あの魔法を照明に馳せても
所詮、ただのおとぎ話よ

それでもあの子は変わらない。

鉄壁の…。仮面の裏で
一体なにを思おうと?

あー
ほんと、おもしろい子ね。

蕩ける温度に差し込む光の
熱さなんていらないわ。

透明な世界に染まれたのなら
もう何も望まない。

その感触が
だれかの瞳に痺れるまで…


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


中学生の頃、
半不登校生活をおくっていた私は毎日のように文字を綴っていました。

ありのままの想いを文字にしても
どこか割り切れず、
最後には自分が自分を救えるように
むりやりポジティブな言葉に変換して、
心を落ち着けることが多くありました。

大人になってから当時のノートのページを開く度にギョッとしてしまうほど…笑

この詩は
ノートの中で数少ない
「ありのまま」を綴った文章・言葉たちです。

思春期の拙い言葉遣いのまま、
ここに晒す()のには抵抗があったので
訂正を入れていますが、
言葉「選び」は当時と変わりありません。

人形のように、心を感じられず、
同じ笑みを浮かべられたら…

楽になりたくて、
気持ちを押し殺すのに必死だった中学時代。

スノードームは劇場で、
ほんものの景色じゃないから
ばかみたいだって思いながら、
外では「雪に大喜びする子供」を演じるクソガキでした (笑)

それでも雪が好きな気持ちはほんとうで、
その儚さに魅せられていたのだろうか…
アッというほどきれいな「スノードーム」のような景色を、いつか見てみたいと思っていました。

わたしは気が弱いので、
気の強いお嬢様気質の女の子を見ると
萎縮してしまうと同時に憧れもあって、
ここでは背伸びして「高飛車」を演じようと口調を真似てみたけれど、100年はやかったな。

大人になっても、
雪は命の類義語だろうという認識のままです。

「私」なら
ある程度、当時の心情に向き合えると思ったのでここに晒します。笑

今。
きっと、人生のターニングポイントで
行きどまりのまま、
生きづらくて、苦しいけれど、

すごく幸せで、充実していて、
軽率に泣けてしまう日々を過ごすことができているから、
これからも私なりに進めるはずだって
なんとか足掻いています。まだ足掻きます。

今までが「しあわせ」じゃないとは決して思っていなくて、
人生。どこをみても少なからず「しあわせ」な瞬間はあったけれど、

歩いている内に、
斜めポケットに「大切」をしまって
落っことしてしまわないように

明確に「幸せ」を感じられているこの日々を、
抱きしめたいな。

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