不安は分類し、細分化して、明らかにせよ。
不安には2種類あります。
「解決できる不安」と「解決できない不安」です。
まず自分の今感じている不安がどちらの不安か分類してください。
ここでいう「解決できる不安」とは正確には、「絶対に解決できる不安」のことではなく、「解決する方法がありそうな不安」のことを言います。
例えば「明日の試験の結果が不安」であれば、「勉強する」という方法によって解決できそうです。
「将来本当に起業できるか不安」であれば、「起業するために必要な知識と技術を身につけて商品やサービスを生み出し、起業資金を用意する」という方法によって解決できそうです。
一方、「解決できない不安」とは、例えば「北朝鮮のミサイルが飛んでこないか不安」だったり、「大きな地震が来るのではないか不安」だったり、「雨がふって運動会が中止になるんじゃないかという不安」だったり、「自分の意志の力だけでは変えるのがほぼ不可能な不安」のことです。
国家のことも、地震のことも、天候のことも、個人が何をしようとも変化させることは難しいです。
国家に関しては、小さな個人の集積によって成り立っておりますので、時間をかけたり、仲間を増やしたり、個人の影響力を大きくすることで変化させることはできるかもしれませんが、その方法を実行しようという意思をあなたが持ったのならば、「解決できる不安」の方に分類してください。
一番難しいのは人間関係の不安ですが、それは言葉の通り「関係」ですので、自分と他者の二つで成り立っているものなので「解決できる不安」だと個人的には思っています。
ただし、変えられるのは自分のみなので、「自分を変えることで他人を変える」という方法が限界(あらゆる意味で)を迎えたら、諦める(解決できない不安に分類する)ことが非常に重要だと思います。
実際のところ1人の人間の頭の中には、この2種類の不安がMIXされて渦巻いております。
2種類の不安がMIXされた大きな負のエネルギーは、時に「ぼんやりとした不安」として、個人を死に追いやることもあります。
なので私たちはその負のエネルギーを身体の外へ放出しなければなりません。 (なんかスピリチュアルっぽい言い方w)
その方法は「不安を分類し、細分化して明らかにする」ということです。
もう前述した通りなのですが、まず自分が抱えている不安が何なのかをリストアップして視覚化してください。 何個出てきてもかまいません。
シンプルに紙に箇条書きしてください。
そうしたらそれを「解決する方法がありそうなもの」と、「解決できなそうなもの」に分類してください。
「解決できなそうなもの」はもう諦めてください。 無視してください。
そんなことを考えている時間もエネルギーも無駄すぎます。 逆に心が病みます。
もし解決できなそうな不安でも、どうしても解決しなければ気が済まないというのなら解決できそうな不安に分類しても構いません。
解決できそうな不安が何なのか分かったら今度は、もうそれは不安でもなんでもありません。
極めてポジティブな「達成したい目標」です。
その達成したい目標は、それを達成するためのプロセスを逆算し、細分化して計画し、あとは実行するだけです。 プロセスや方法がわからなかったら調べてください。もちろんその道の先人がいれば分かるし、いなければ分かりません。
調べても分からないものは自分で試行錯誤するしかありません。 その時は目標の結果が出るか出ないかの2択しかありません。 ここで再び生まれた失敗するかもしれないという不安は、ただの「よく分からない対象にたいする不安」なので「解決できない不安」に分類されると思います。考えても答えはでません。
もちろん各個人の能力や考え方によって結果が出るか出ないは分かりません。 でも分からないから挑戦するし、あなたはやるほうを自分自身で選んだのでしょう。
選ばないのならただ辞めるだけです。 そこに挑戦するからえらいだとか、挑戦しないからえらくないだとかはありません。 勇気をもって挑戦しないという選択肢を選んだということでしかありません。
こうやって不安を細分化して明らかにすることで、いつの間にか、不安の半分はなくなり、残り半分のネガティブな不安はポジティブな目標に変化し、とても心が軽くなるのではないでしょうか?
それでも新しい不安は、毎日毎日生まれます。
もし不安が積み重なって、また心が重くなってきたら、曇った空をかき分けるようにして「分類し、細分化して明らかにしていく」ということを試してみてはいかがでしょうか?
不安は本来人間を危機から守るために与えられた非常に大切な能力です。
なので上手く付き合うと味方になってくれます。
これらのことを自分にも言い聞かせながら、僕は不安と毎日向き合っています。