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自然に善悪はないの回
アタマちゃんです。
ザリガニの鳴くところ、観終わった。
半分くらい思ってた展開だったけど、とりあえずハッピーエンドだったってことでいいのかな…。プロセスを考慮すると、ハッピーとは言えないけど…。
以下、ネタバレ注意。
やっぱりテイト生きとったんかワレ
やっぱり戻ってきたわね元彼テイト!許せん〜!主人公・カイアが会ってすぐ石をぶん投げまくってくれてありがたかった。そりゃ投げるよな。
しかも6年くらい戻ってきてなかったんじゃない?
約束の日に来なかった理由も言わねえしよ〜!なんなんだよ〜!どの面下げてきてんだよ!
さらに、今彼チェイスとの関係にも口出すとか、まじでどの面下げて?(言われるチェイスが一番悪いけど)
この流れで、チェイス殺ったのテイトだわ、と思ってたけど、そんな安易じゃなかったね…。
悪い男ホイホイ
今も昔も変わらないが、クズの父親を持つ女性、同じようなクズと付き合うのあるあるすぎない?歴史は繰り返される。
特にカイアの場合は幼少期からずっとひとりで寂しかったこともあり、彼氏に依存しがち。
とはいえ、DV父親と数年ふたりで過ごしていたこともあってか、チェイスに暴言暴力を受けてもされるがままではなく、思いっきりぶん殴ることができていたのはすごいと思う。
ひとりで生きてきたからこその強かさを感じた。
自然の世界に善悪はない
カイアが言ったこの言葉が刺さる。
人に拒絶され、自然と共に生きてきたカイアだからこその言葉だ。
カイアへの暴力と暴言、執拗な嫌がらせをしていたチェイス。
カイアは殺すしか逃れる術はないと確信したんだと思う。
殺すことがベストだとは言えないけど、かといって話し合うとか、逃げるとか、そういう手段で済む相手でもない。
そもそも、被害を受けたカイアが湿地を離れなければならないのもおかしい。
やっぱり殺すかないのか。
殺すまでに決断が早かったのは、やはり父親のことがあったからだと思う。
我慢しても、ひとりになってしまっただけだった。早く抵抗して損はないのだ。実際、後の人生を少しでも長くテイトと一緒にいることができた方がいいわけで、我慢せず、後回しにせず、早めに手を打ったのが功を奏したと思う。
少し引っかかったのは、裁判のこと。
弁護士や雑貨店の夫婦、編集者たちはカイアは殺人などしないと信じて支えていたと思う。弁護士は全部知った上でかもしれないけど。
勝訴したときは真面目に生きてきた人間が報われて良かったと私もうれしかった。
カイアは大切な人たちを裏切ったという見方もできるはずだけど、罪悪感があるようには見えなかった。
あったとしても、大切な人たちを失望させないためにも絶対に殺していないと貫き通そうと思ったのだと思う。
それなのに、カイアの死後に絵と貝殻のネックレスをテイトが見つけるのはちょっと違和感。なんでカイアはあえて証拠を残しておいたのだろう。絶対に見つからないように処分するべきだったのではないか。テイトが見つけて良い気持ちになることはない。
もしかしたら、罪悪感から残したのだろうか。
途中、ラブコメでどうしよう…と思ってたけど、ちゃんとおもしろかった。
でもまだサスペンスが足りない。次は何観ようかな。