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なかがわ あすか
2018年7月21日 00:08
「え?」 右手に持ったおたまを、落としかける。 「車を売ろうと思う」 仕事から帰ってきた彼は、いつもと変わらない様子で話しかけてきた。もう一ヶ月も前のことだ。 「どうして?」 それ以外、言葉が出てこなかった。車を売る理由なんて、私には一つも見当たらない。 彼は自分の考えを淡々と述べたが、私はそれを飲み込めずにいた。 お互いの譲れない気持ちが、静かにぶつかり