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低体温と、買って良かったもの

地震で避難しているかたがたに「低体温症」の危険が迫っている。
テレビの解説では、35.5~36℃の人は「低体温」と呼ばれると言っている。
私の平熱は、35.2℃くらいだ。
35.5℃より低い人は、なんと呼ばれるのか。
たまに35.0℃になることもある。
だからといって、意識が遠のくとか、震えがくるとかの症状はなかったので、あまり深刻に考えたことはなかった。

体温を上げるためというわけではないが、夏でも週に1度は湯舟に浸かる。
離婚当時の冬は、超お金がなかったので、真冬でも短時間のシャワーで済ませていた。
水道光熱費は節約できたが、精神的な満足はない。

いまは、冬の入浴は全部湯を張っている。
湯舟の中で音楽を聴いたり、読書をしたり、youtubeを見たりしているので、全体の入浴時間は1時間15分くらい。
湯舟では、できるだけ半身浴を心掛けているが、昭和の人なので本当は「肩までしっかり」浸かりたいタイプだ。
これで平熱が高くなったかというと、そうでもない。

若いころの平熱は36.3℃だった。
更年期あたりからどんどん下がっていった。
低体温だと免疫力が弱いというのを聞いたが、体温と違って免疫力の計測はできないので、症状頼りだ。
そして、発熱時以外は特に不都合はなく、症状もない。
発熱時は37℃ですでに、かつての38.5℃くらいの体感なのだが、それを人に伝えるのが難しい。
コロナが流行り始めたとき、37.5℃を発熱と自己診断の基準にしていたことは、いまもすごく腹立たしい。
それだと私には39℃の苦しさだ。

検索すると、暖房の適正温度は20℃らしい。
そして、室温が18℃以下になると、低体温症のおそれがあるとなっている。
え?
そもそも、うちの暖房設定は18℃。
しかし、寒暖計(この言い方が懐かしくて好き)が15℃を超えると、私の心は「15℃もあるのに暖房をつけていてもったいない」という葛藤との闘いになる。
そして、17℃になったら、もう堪えきれずに切る。

一昨年、結構強力な加湿器を買った。
それまで空気清浄機やアロマディフューザーと兼用のものを使っていたが、掃除の手間や雑菌繁殖の可能性を考えて、それぞれの機能を分割したものを買い直した。

加湿器は、バケツ型で電気湯沸かしポットの背を低くして胴体を太くした感じ。
電気代節約のため、ガスで沸かしたやかんの湯を注いでいる。
蓋がパカッと全部外れるので、注ぐときも洗うときも扱いやすい。
随時沸騰している状態なので、雑菌の死滅力が強いと思う。
シューッと出ている蒸気の様子が目に見えるので、なんとなく安心する。
静音設定で使用しているが、若干の蒸気音がするのも悪くない。

加湿器をつけていると、暖かさも増す気がする。
寒いときのピリピリ感は、低温だけでなく低湿のせいだと思う。
家にいるときは、リビング朝1時間のみエアコン使用。
あとは、加湿器とコタツで賄っている。

寝室のエアコンは夜ベッドに入る前の30分のみ使用。
加湿器も移動。
本当は寝ているときも、終夜加湿器を稼働させたほうがいいらしいが、エアコンと同様寝る前に切っている。

シーツと布団カバーが足にまとわりつくのが嫌だと何度も書いてきたが、この冬はこの感覚がさらに増して、ついに真冬用の羽毛布団をやめた。
どうしてもカバーの余り(偏り)が気持ち悪いのである。
そして、カバーの要らない(自宅の洗濯機で洗える)夏掛け羽毛布団(肌面はガーゼ)を2枚重ねて使用している。
このままだとまだ寒いし、つるつるの綿サテン?の生地同士が滑ってずれてしまうので、間に綿毛布をはさんでいる。

この綿毛布こそ、まさに「買ってよかった」すぐれもの。
「吸湿 発熱 ウォームサポート ヒート 綿100% コットン ケット 綿毛布」というやつである。
最初見たとき、びっくりした。
全蛇腹仕様。
この蛇腹によって、薄い生地が積み重なる部分があり、そこに羽毛布団で保たれた暖かさが蓄えられるらしい。
そして、何よりいいのは、ツルツルの布団同士の間にはさまって完璧なズレ防止になることだ。
引っぱっても寝返り打っても、前夜布団に入ったときと同じ一致が朝も保たれている。
綿毛布にしては高いなと思ったけれど、その甲斐はあったというもの。
夜中、暑さを感じて、布団外に手足を出すときもあるほど暖かい。

去年の冬までは、寝る前に布団乾燥機で、ベッドの中を15分くらい温めていた。
しかし、いまは夏掛け羽毛+綿毛布+夏掛け羽毛の薄物サンドイッチで、それをしなくてもすでにほんのり暖かい。
シーツ兼用のベッドバッドは、夏と同じ麻。
でも、全然冷たくない。
肌触りの良さを謳ったポリエステルのとろんとしたシーツは、私には向いていない。

メーカーのまわしものでもなく(笑)、あくまで個人の感想なので、商品名や画像はなし。
この綿毛布、体育館などに避難しているかたがたに配ってほしいと思っている。

若いころの旅ではお金がなくて、駅のベンチで夜明かしたとき、駅員さんが新聞紙をかけてくれた。
すごく暖かくて嬉しかったから、避難所の低体温を防ぐために新聞紙を活用というのもわかるのだが、もはやそういう段階ではない。

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風待ち
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