詩『銀河の狂恋』

愛じゃなくていい
しょうもない恋でいい
恋に恋してていい
あんたがあんたを愛してるんだ
わたしもわたしを上手く愛すさ

あんたの姿を知る前は
まさか思いもしないでしょ
あんたがいるだけで涙がこぼれるなんて
あんたがいるだけで笑顔が広がるなんて
まるで　恵みの雨がこぼれるように
まるで　歪みの世界が広がるように

わたしを連れてって　そして連れ戻して
あんたなら楽勝のはず

あんたの強さと弱さで
わたしが勝手に動くから
歯車が回る　狂いはしない
恋したときから狂っているから

あんたも優しく動いて
わたしも勝手に動くから
歯車が回る　狂いはしない
生まれたときから狂っているから

生まれたときから恋しているから
恋する前から恋しているから

あんたがつくるなら　わたしもつくるわ
何をなんて知らない　いつか何かを
宇宙なんて　曖昧でいい
恋は宇宙　ただの銀河

あんたの姿を知る前は
まさか思いもしないでしょ
あんたがいるだけで涙がこぼれるなんて
あんたがいるだけで笑顔が広がるなんて
まるで　恵みの星がこぼれるように
まるで　歪みの生命いのちが広がるように

生まれたときから恋しているから
恋する前から恋しているから

あんたがつくるなら　わたしもつくるわ
何をなんて知らない　いつか何かを
宇宙なんて　曖昧でいい
恋は宇宙　ただの銀河
ただの藻屑　ただの銀河

(作成日:2024/11/17)