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オランダ語学校🏫5回謝ったらアウト オランダバナシ#32

こんにちは、オランダのアスナです。
文章を書くことと人間観察が
すごく好きなので、
#オランダバナシ     
で生活の一コマを
書いてみることにしました。    
いつまで続くか分からないけど、
読んでもらえたら嬉しいです。


謝ったらカウントされるルール

授業終わりにいつもの2人と一緒に
職員室に向かった。

部屋の入り口に並べられた4つの椅子に
教科書とパソコンが入った重いリュックを置き、
1人ずつ職員室に入った。

生徒指導の先生と話したのは、
授業料の支払いだとか、
試験をいつ受けるだとか
夏休み期間がいつから始まるのかだとか
そんなことだったと思う。

個別の話が終わり
私たち3人はその先生と雑談をした。

なんの話をしていたっけ?
覚えていないけど、

どうやら私たちは
会話の所々で「Sorry」というワードを
言い過ぎていた
ようで、

「これからの会話の中で5回
「Sorry」を言ったらアウトだからね!」と
目を大きく開き、
顎を引きながら、先生からそう言われた。
大人が子どもに注意するように笑

この時、私たち3人は
特に悪いことをしたわけでもなく、
今振り返ると、
Sorryと言った内容でさえ覚えていないから
謝ることでも無いところで、
Sorryを口にしていたのだと思う。

あの時は

オランダに来たばかりだったから、
このSorryを言わないことを約束するゲームの
意味がよく分からなかったのだが、
その後、数年オランダに住んで
ようやくその言葉の意味に
気づいたような感覚がある。

オランダ人って、ぜんぜん謝らない!

書類が期限を過ぎて届いても役所は謝らない

商品の発送が遅れてもお店は謝らない

ブロッコリーの値札に間違えがあっても
店員は謝らない

そう、オランダ人、公私ともに謝らない風潮
(人に肩がぶつかったら謝ります)

謝ることを最小限に抑えている国
(個人的な意見です)

たぶん、日本語の「ごめんなさい」と
オランダにおける「Sorry」の重みは
違うのだろうと。

たぶん、すぐさま人の下に出る
必要はないというオランダ人の
スタンスなのだろうと。

いいや、小さいことは受け流すというか
気にもとめないのがオランダ人なのだろう。

この真相をオランダ人に聞いてみた。
「なぜ、オランダ人、謝らないの?」

アンサー↓

「カルヴァン主義から来てるんじゃない?」

そこまで遡るのか…。

未だ真相は謎でありながら、
ちょっとオランダの歴史を学びたいと
思ったのでした。


ここぞと言うときだけにしよう

何はともあれ、
人と話すときに咄嗟に謝りがちな方、
まずは1日5回までしか人に謝っては
いけないルールを作りませんか?

オランダ人、謝る回数が
日本人より断然少ないです。


その代わり、人のミスを馬鹿にしたり、
人が間違えたことを根に持ったりは余りしない、
サッパリさわやか
ケロッとタイプ
が多いと感じます。

考えてみると謝らなくていいことに
謝っちゃってることありませんか?


ちょっとしたことで謝られてばかりいると
受け手もあんまり心地よくないですよね。

相手に謝られてばかりいたら、
なんだか自分がものすごく心の狭い人のように
思えてくるし、
相手に自分が謝らせているみたいに感じたりね。

謝るのは5回までルールを言ったあの先生は
おそらく対等さを大切にしていたから、
私たちにやめさせたのかな。

謝るのはここぞと言う時だけにして、
謝る回数を減らす分、
人を許す回数を増やし

謝る代わりに
誰かが使っていた素敵な言葉を
自分から発してみるのもいいかもしれません。


海外生活は人に頼ること、
分からないことだらけで
自己否定する機会が増えやすいです。

人に頼るのは勇気がある証拠、
分からないのは当たり前…。

自分の頑張りを認めてあげることで、
謝ることが減るかもしれません。


それでは、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
❤️くださるととっても嬉しいです‼️


これからもお楽しみに。

Doei!


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