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【TOMORROW 番外編】 あすみんの知られざる裏側、少しだけお見せします。
その1:カレンダーとあすみん
「あれ、いつからすると?」11月の終わりごろを皮切りに、あすみんの窓口では、常連のおじさま・おばさまたちから、こんな質問が結構な頻度で投げかけられます。「年が明けてからですよ」僕らの返事も決まってこんな感じ。どうやら皆さまも、それはちゃんとわかっているようで、「今年も忘れずやってよ」という意味も、どうやらかなり含まれているようです。
過去の資料を振り返ってみたものの、あまり明確な開始記録もなく恐縮ですが、おそらくは7年前。ある企業からの電話での相談から、いきなり始まりました。その名は、いつからついたのか「あすみんカレンダーバンク」。企業の皆さんが配った後で残ってしまった「ゴミになってしまうカレンダー」を送っていただき、あすみんで市民活動に頑張っている皆さんに再配布?するというものです。当初は、オフィス用品のネット販売などもされている情報通信企業(関係各社のカレンダーを代行で配布してる?と勝手に予想)の、しかも福岡支店から送られてくる程度のささやかなものでしたが、やがて(というか翌年には)全国の支店からも「うちのもどうぞ。どうぞ。」と送られるようになり、新聞などでも紹介されたからでしょうか?その話に尾鰭がついて、別の企業からも「ぜひ!」と送られるようになりました。
とはいえ、我々あすみんとしましても、月に何万人も来館いただくような施設ではないので、受け入れには限界があります。「かっこいいのだけ送ってください」と言いたいところですが、先方も処分に困ってのこと。「あまり、同じものばかりは困ります・・・。」と申し上げるにとどめています。何をいくつ送ると言うような細やかさはなく「段ボール5箱送ります」などと、ざっくりと箱の数で流通しています。小さな手帳がぎっしり詰まった段ボールもあれば、等身大ほど(言い過ぎか)の女子プロゴルファーの写真と12ヶ月表記の数字が小さく載った大判ポスターがくるくるっと丸まって入っているだけのものもあったりするので、本当にざっくりです。
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種類としては、月めくりのオーソドックスなものから、昔ながらの日めくりもある。ポスターみたいなものもある。卓上カレンダーがすごく多くて、手帳のようなもの、付箋紙のようなものなど、企業各社の相違工夫が垣間見られます。全国から〜と言ったように、東北の電気屋さんの名前がどんと入っていたり、新潟のお米屋さんとかもありましたね。面食らったのは山梨の精肉屋さんで、部位ごとの切り身の生肉の写真が各月並んでると言うのもありました・・(タンってこんなに大きいのねって2月のページを見て震えたのを覚えています)。ざっと数えて2〜3000ほどのカレンダーが届いていると思うのですが、1ヶ月ほどの展示期間でほとんどがなくなってしまうというのも大したものだと思います。世界の綺麗な景色が見れて幸せ!と喜んでくれたり、高齢者施設の方が、おじいちゃんおばあちゃんの各部屋に置いてあげたいとおっしゃったり、これは流石に誰もいらないだろう・・・と思うようなものも、ニーズってあるんですね。誰かには喜んでもらえてるみたいで、ありがたい限りです。それでもどうしても残るということもありますが、その時は、うちのビルの一つ上階に児童館「あいくる」さんがあって、カレンダーは、とても立派な落書き帳として、新たな役割を全うしているようです。
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年始の恒例だった年賀ハガキが、急激に数を減らしているこの時代。同じく年末の挨拶がわりに流通してきたカレンダーというものも、どうでしょうか?その数はとても減少しているように思います。スケジュール管理はデジタルでしょうとか、お部屋に飾るのにお店の名前がぶら下がっているのはちょっと・・・と、みんなの暮らしが少しオシャレになってきているのもあるかもしれません。
ですがですが、このカレンダー文化も、か細くはなっても無くならないものなんじゃないかなという気がします。どっちの絵柄がいいだろう・・と、真剣に見比べている皆さまの姿を見ながら、そんなことを考えていました。
「あすみんカレンダーバンク」。今年も、1月16日からあすみんギャラリーにて展示しております。無くなり次第終了です!
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