ドラえもんのひみつ道具 もりたからす
手元に『DORAEMON Le Chat venu du Futur』の第1巻がある。
我が家には『オバケのQ太郎』全巻と『キテレツ大百科』全巻が揃っているが、なぜかドラえもんは上記フランス語版しかないので、「ドラえもんのひみつ道具で欲しいのは〜?」というありがちな話題にはこの1冊で対応するしかない。
まずは本書に登場するひみつ道具をざっと挙げる。
Bambou-coptere
La main magique
La tele du temps
Des biscut-morphoses
Laser reconstructeur
Le kit d'espionnage
La flute Meli-melo
Le criquet des aveux
Cape invisible
Super gants
Le rouge a levres flatteur
Le crayon ordinateur
Le robot imitateur
Le carnet de projets
La creme a l'envers
La lampe orientale
Bambou-cheval
これらの日本語訳を求められても困る。スマホの小さなキーボードでちまちまアルファベットを打つだけでも疲労困憊し、そもそもフランス語のアクサンさえ無視した私である。英語から連想できるものも多いので何となく伝わるという前提で話を進める。
Bambou-coptereとBambou-chevalはどちらも運転免許を持たない身には移動手段としてありがたい上、どちらも素材がサステナブルで素晴らしい。22世紀の人、竹の勢いに関して過剰なイメージを持っている気がする。
Cape invisibleはかなり魅力的だ。幼い頃、ダニエル・ラドクリフがグリフィンドール寮から抜け出すのに使っているのを見て羨ましかった。しかし「ここで透明だったらなあ」と思う瞬間は人生の中でそうあるものではない。あるとすれば、それは既に軽犯罪ではないか。
Le carnet de projetsはかなり便利だが、こういう汎用性の高いひみつ道具は「大体これで解決するじゃねえか」と思ってしまい、いまひとつ好きになれない。
「一番欲しいひみつ道具?そりゃ四次元ポケット一択っしょ!」と言って誰かと何かを論破した気になっている退屈な人間と同類と思われたくないし。
その他、パッと見で「良いかも!」と思うひみつ道具はいずれも、何らかの不正要素を有している。いざ手にしたら絶対に悪いことに使う自信があるので、ある日突然、引き出しの中から22世紀のタヌキ型ロボットが現れたら、大好物のお餅をあげて帰ってもらおうと思う。