最近買ったあれこれ紹介 もりたからす
月に一度、購入品の紹介記事を載せることを恒例にしたい。
本来、私の可処分所得の大半は書籍に充てているのだけれど、購入した本はいくら挙げてもキリがないので、別に書評というか読書感想文らしきものを書く機会を設けるつもり。
それでは以下に我が物欲、残暑の部の一端をお目にかける。
(1)刑事コロンボ 完全版 vol.1〜4
みんな大好きコロンボのDVDが安くなっていたので、富山の紀伊國屋書店にて購入した。vol.4までで旧シリーズは完結。
BSで再放送なぞやっていると欠かさず観るので、通しで視聴するのはもう3度目か。何度観てもピーター・フォークの人懐っこい笑顔にやられる。ではそれ以外の要素はどうか。
倒叙ミステリーはその性質上、犯人の心理描写とやらに重きが置かれるのが常らしいが、その辺り私はどうも好きになれないことが多い。
シリーズ屈指の名作『別れのワイン』のように、知的な犯人の、抑制の効いた葛藤であれば大歓迎だ。しかし大抵の犯人は「コロンボはもう知ってるし、視聴者もさっき見た秘密」を隠し通すため焦り、苛立ち、怒鳴る。私は何度、その大声に嫌気がさして音量を下げたか分からない。
今回通しで観て、ミステリーとして、シリーズの平均点は決して高くない、という思いを強めた。駄作、凡作も少なくない中で、それでもやはり、ピーター・フォークがあまりに魅力的な役者であるから、刑事コロンボは愛するに足る作品なのだと思う。
(2)ステンレス雪平鍋 16cm
味噌汁1人前を作る用に、ずっと欲しかった取手付きで小さめの鍋をとうとう買った。
デパートの家庭用品売り場には様々な鍋が並んでいたが、一目見て槌目の付いた雪平鍋に決めたのには訳がある。
幼い頃、我が家の雑種犬ファンファーレ・カルロスの食事はドッグフードのこともあったが、大抵は残り物の煮込みであった。その時使っていたのが、今回購入したものとそっくりの雪平鍋。なんだか懐かしい気持ちになって、即決してしまった。
縄文人だって土器で煮炊きをしていたのだから食品加熱の歴史はずいぶん長いはずだが、「犬のエサを思い出すから」という理由で調理器具を購入したのは人類で私が初めてではなかろうか。
(3)逆転検事1&2 御剣セレクション
Nintendo Switch用ゲーム。資格試験前だというのについ買ってしまった。そういえば大学入試直前もドラクエをやっていたぞ私は。おばか!
「逆転」シリーズはGBAの最初期から、おそらく全シリーズプレイしているし、リメイクが出るたびに買ってしまう。
本作は狩魔豪が出てくるのでとりわけ好きな作品。娘の冥ちゃんもチビメイ時代はムチが短くてモーションがすっきりしているから好き。
ただ肝心の御剣怜侍を見るたびに、「逆転裁判にどハマりし自分のことを天才検事だと思い込んで華麗に振る舞っていた全然カッコよくない同級生」を思い出してつらい。
(4)モンブラン マイスターシュテュック クラシック
いわゆるモンブラン145。149や146よりぐっと華奢で、コンバーター式のお手軽万年筆だ。字幅は今回、EFを選んだ。細字大好き。
こんな高い万年筆を買う予定はさらさらなかったのだが、臨時収入があった上、新規の仕事が決まって懐に余裕が生まれた時に限って上京の用事があり、たまたま日本橋の高島屋で昼食を取ったら、目の前はこともあろうに万年筆の聖地、丸善であった。
吸い込まれるように地下へ行き、高級筆記具売り場を眺める。
大幅値上げ前にパイロットの万年筆でも買っておこうかと思いつつも、デザインの点でどうしてもモンブランに惹かれ、145を試筆してみると、懸念していた書き味も悪くない。というか華奢な軸に、小さなペン先の組み合わせがとても好みで、ついつい大出費をやらかしてしまった。
インクはパイロットのブルーブラックを入れた。耐水性があって値段が良心的、色合いもすっかりお馴染みだから、主力にする万年筆にはこれと決めている。
最近、愛用品にはコンパクトでリスクの少ない物を選択するようになってきた。その点、145はとても可愛らしい上、コンバーター式だから何かあっても取っ替えるだけで済むから安心。見てくれはマイスターシュテュックだから文句なしの美しさで、ひょっとしたら私の理想の一本だったのかもしれない。
以上。
もう少し節約をしないと本当にやばい。一応社会人なのに貯蓄の概念が希薄すぎて、残高と予算をイコールだと思っている節がある。節倹を旨とし、慎ましやかに生きていかねば。