コロナ禍にオススメの本とヒント
このご時世になって読まれる本って話題を少し友達と話したんだけど、その時にはフランクルの
『夜と霧』
がでてきたのね。
私もこの本には影響を受けたクチで、これはナチス政権下のアウシュビッツに収容された精神学者が、極限の状態に人が置かれた時にどのような反応を示すかっていうルポものの本です。
そんな状況でも希望を見出すことが出来ると証明していて、コロナ下のこの時代にも力強く響く1冊だと思います。
私自身の個人的なオススメは、
人類学者のジャレド・ダイアモンド博士の
『銃・病原菌・鉄』
人類の進化の過程を新しい切り口で説明しているのが話題でそこも勿論面白いんだけど、
人類史の中で病原菌のパンデミックがどう起きてどう広がっていって、どんな影響があったかってのがわかります。
定住と共に家畜が伝染病を媒介し、人口密集がそれを爆発的に伝播するってのは昔から繰り返してきたことなんだなぁ。
定住前の文化についても色々と触れていて、定住前の文化の面白さ、豊かさも今の時代のヒントになると思います。
ほんとね、読めば読むほど定住した事で得たこと、失ったことの明暗が面白いやら切ないやらだよ。
今更採取生活には戻れないけど、部分的には採取生活様式のいい所を取り入れられる気がするんだ。
東京や都市部への密集を防いだり、食生活や運動量なんかね。
ものを多く持たないことも。
コロナのこの時期だからこその個人的なオススメです。
コロナだけじゃなく、今の社会の行き詰まり、限界の理由や打開のヒントにもなるかも?
そうなると宗教も定住がなせる所の文化の真髄的なところもあるけど、キリスト教、イスラム教なんかは社会システムの都合からでてきた人為的な神の物語な面があるけど、(信仰や信仰の真実を否定している訳ではありません。あくまで私感です。)
原初仏教は信じる宗教ではなくてインド哲学の流れを汲む、現実世界を分析する論理ツールな側面があって、狩猟採取時代の方が定住農耕時代より長かった私たち人間にとってもタダの論理ツールは論理ツールとして使用できる点に仏教の強みがあると思うのじゃ。
むしろ執から離れた自在な姿は狩猟採取文化と相性がいいとも言えるんじゃ。
そもそもお釈迦様って定住の結果が産んだ貴族階級からのカウンター的なところもある訳だし。
そう思うとお釈迦様って定住が産んだ文化からのカウンターをしてる先輩な訳よね。
こりゃ学べる。
その辺掘り下げたい今日この頃。
ちなみに原初仏教は肉食を否定してなかったと思います。(ってことでヘッダーは牛タンを夢中でしゃぶるうちの犬にしてみました笑)
三昧の境地も日々の生活を豊かに楽しむ狩猟採取的な行き方にも相性がいいはず。