ルビンの壺が割れた 【感想】
なんとなく小説を読みたくて、何かないかなー?って探してるところに帯に《ネット上で賛否両論の渦を巻き起こした。》って書いてあったから
何が賛否両論なのか知りたくて購入。
本自体も薄いし夜中にさっさっさーって軽く読んでたんだけど,,,
最後のページを開いた瞬間に
「え?何これホラーなの???怖。きもちわる。」
という感想が思わず出てしまった
途中これあんまりおもしろくないな。とか思いながら読んでたからなのか、ボーッとしてるときに驚かされた感覚に近い
「うわぁ!え?何急に。こわ。」
みたいな
他の人の感想も知りたくてレビューとか読んでみると
《伏線がない》《ラストが唐突》《最後の一文が衝撃》などなど
確かに。
この本自体の書き方が口語体で人物の描写がなくメールのやりとりのみ
つまりこの本の登場人物の心理状態は誰にも分からないのが(私の中の)おもしろポイント
例えるなら芸能人の不祥事ニュースを聞いたときに「そんな人だとは思わなかった」ってあるじゃん。
それと一緒で、おおよその人物像は捉えられるけど登場人物の心理状態は分からないんだよ
この《分からない》が《伏線がない状態》を作り出して、《伏線がない状態》にリアルを感じた
読んだ人は分かると思うけど、
登場人物の水谷が未帆子の情報をさりげなく聞く文が何ヵ所かあるんだけど
なぜ引き出そうとしていたか。
聞いてどうしようとしていたか(どうもしないかもだけど)
そこを考えると気持ち悪くて怖い。