光る君へ 白居易 新楽府 論語の調査はじめ

大河ドラマ「光る君へ」は清少納言と紫式部は活動時期に五年の差があるので接触していないというのが通説だか、ドラマや映画では2人を会わせたがり、解説書ではドラマ、映画のようなことはないと書いてある。
 このドラマには時代考証として倉本一宏氏が入ってもそれは阻止できなかったのか、こういうシナリオならと納得されたのか、それとも氏も十分あり得たと本文研究から確信したのか。
 枕草子、源氏物語の本文では宮中のものを列挙する時や執筆者の感想の述べ方がよく似ているような気がして、紫式部は結構枕草子をモデル的に利用しているなと思ったが、私の調べた中では出典失念したがそのようなことは1件しか書籍中に見出せなかった。
 さて、先週、論語の例を提示したが、もう少し書き進めるなら源氏物語と論語の関係はさておき、白居易と論語の関係を調べてからかなと考えてちょっと更新を続けられなくなってしまった。
 明治書院の「白氏文集1巻」には新楽府(しんがふ)全50遍(オリジナルの白氏文集 3・4巻)が収められている(pp533以降)が高価なので図書館で借りてきて読んでいる。この本は語釈に白居易が引用している言葉、また余説には源氏物語はじめ、白氏文集が引用された様々な作品とその引用文が提示されている。
 新楽府ではまだ論語の引用は見つけてないが、この本の一作目の詩の「雨をがする詩」では論語が引用されていることを確認。他の作品にも出てくる。
 新楽府で見つけたいことは、光る君へで天皇に直訴することになってしまった、科挙や能力あれば取り立てられる、というのが書いてあるのか、あるとしたらどの詩か。また、論語から引用した世界はどのようなものがあるのか。
 日曜午後3時間くらい気がついたら立ってしまった。その間、諷諭詩を3つほど読み、新楽府がないか本をめくって調べていた。目次には新楽府が含まれていることがなく、ようやく後ろの方に見つけました。進展ありましたら次回。
 新楽府の作品タイトルは「七徳の舞」「法曲」「二王の後」「海漫漫」「華原の磬」「上陽の白髪人」と続く。
 なおパレーシアの基準にかかる論語の文章の抽出はしましたのでまたそのうち。

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