スティーブ・ジョブズの今日が人生最後の日だったら、はマルクス・アウレリウスからかも。

スティーブ・ジョブズのスタンフォードでの演説「今日が人生最後だとしたら、今日やることは本当にやりたいことだろうか?」の元の英語は
"If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?"(「もし今日が人生最後の日だとしたら、私は今日これからやろうとしていることを本当にやりたいと思うだろうか?」ChatGPTで)
のようです。
 さて、マルクス・アウレリウスをフーコーからの孫引き(フーコー講義録集成「主体の解釈学」536-537)で読んでいたら、スティーブ・ジョブズの演説の元ネタのようなものを見つけました。
 7章69節に「最高の人格とは、日々を己が終焉の日の如く暮らすこと」とありました。ギリシア語は下記のとおりです。このサイトでは7-70です。

Τοῦτο ἔχει ἡ τελειότης τοῦ ἤθους, τὸ πᾶσαν ἡμέραν ὡςτελευταίαν διεξάγειν καὶ μήτε σφύζειν μήτε ναρκᾶν μήτεὑποκρίνεσθαι.

https://el.wikisource.org/wiki/Τα_εις_εαυτόν/7

ChatGPTしてみましょう

「これが人格の完成である。すなわち、すべての日を最期の日であるかのように過ごし、動揺せず、無感覚にならず、偽りの態度を取らないことである。」

神谷美恵子先生の訳は

完全な人格の特徴は、毎日をあたかもそれが自分の最後の日であるかの如くすごし、同様もなく麻痺もなく偽善もないことになる

ここで疑問が湧きます。
マルクス・アウレリウスは皇帝であり、スティーブ・ジョブズも会社の社長で皇帝の一種である。
 さて、マルクス・アウレニウスはパレーシアされる側。そこで、スティーブ・ジョブズがパレーシアされた時どのような対応をとったのか調べたら面白い。
 このような統治論はトマス・アクイナスでも出てきます。
 スティーブ・ジョブズのアメリカにはどのような流れで伝わったのでしょう?


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