プラトン「ティマイオス」における魂の円運動と偽ディオニシオスの「神名論」

以前偽ディオニシオスの神名論の中のパレーシアについてChatGPT翻訳で、ギリシア語、エリウゲナによるラテン語翻訳を比較した。
 その際、パレーシアに関わらないところで第4章に魂が円運動するみたいな話があり、なんだこれは、と思って読み進めることに困難を感じていた。目を通すけど頭に入ってこない。
 昨日プラトンのティマイオスを読んでいたら宇宙の生成から恒星の運動を議論して魂、精神も円運動と議論しているのを発見した、というか読んでいて、これどっかで見た、と思い、スマホ中の文章を検索したら偽ディオニシオスの神名論がヒット。冒頭に戻るが、偽ディオニシオスのわからなさの源はプラトンにあることがわかった。
 偽ディオニシオスは新プラトン派のプロティノスやプロクロスに大きな影響、ほとんど書き写したと言われている、を受けていることは知っている。
 つまり、プラトン「ティマイオス」→新プラトン派→偽ディオニシオス「神名論」
 と考えられる。
 これで全く意味がわからなかった偽ディオニシオスの解釈の手がかりを増やせそうである。
 と言いたいところだが、偽ディオニシオスの文書をあらためて読むと魂の円環運動、直線運動、螺旋運動がありティマイオスにもあると言えばありそうなのですがどこまで概念を取り入れているかよくわからず、しばらく楽しめそうです。 
 ひょっとしてこれって神名論の熊田先生の解説などに書いてあるのかも。。。

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