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魅力ある事業と人を創るHRBP (後編)
前回は、正式にHRBPのポジションに就くまでの経緯をお伝えしました。
今回は、これからHRBPとして実現していきたいビジョン(世界観)などを綴りたいと思います。
1. ミッション (使命)
ASTROIDのHRBPとしてのミッションは、自身が所属する事業部にて「個人の成長を通じて事業を成長させる」と定義しています。
もう少しキャッチーに表現すると、本エントリのタイトルにある「魅力ある事業と人を創る」です。
目指すのは事業の成長で、そのための「人材戦略」という羅針盤を策定し、メンバーがいかにパフォーマンスを最大限に発揮して楽しくイキイキと働き続けられるかを、具体的施策に展開していく役割を目指します。
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2. ビジョン (目指す世界観)
少し手段に落ちた表現になりますが、このような世界観を目指しています。
(順番に意図はなく、思いついた順に書きならべた状態です。)
まだ自分の中でも確立されていない部分がありますので、ぜひ有識者からのアドバイスやコメントをいただけると嬉しいです。
事業戦略と人材戦略の連動
事業戦略→人材戦略のマーケットイン的アプローチ (基本はこちら)
人材戦略→事業戦略のプロダクトアウト的アプローチ (有効と思えば積極的に実践)
「人材戦略=KPIと目標値の羅列」ではなく、まずは事業部のマネジメント層からメンバー層まで共感いただけるような成長ストーリーを描く (成長ストーリーがあってのKPI)
人材戦略(成長ストーリー)を要素分解した全体地図を作り、その地図を共通概念として関係者間の対話を促進する ➡➡➡ 部分的に実施している単一施策を全体地図にマッピングする (全体地図=統合的な施策)
単年度施策から脱却し、3年スパンのローリング施策に近づけていく
事業部門所属のHRBPとコーポレート人事ががっちりタッグを組んで施策を推進していく
ひとりでは成し遂げられないことばかりなので、所属組織や等級や年次に関わらず、一緒に取り組んでいく社内の仲間を増やしていく
企業経営(事業部運営)におけるピープルマネジメントの価値を向上させる ➡➡➡ マネジメント層がメンバーの成長を考えて対話する時間を年々増やしていく
ミドルマネージャーを「Growth Manager」に進化させる ➡➡➡ まずは選抜した少数名からスタートして徐々に拡げていく
コトバばかりで分かりづらいとは思いますが、一部を絵にしていますのでシェアします。
手段に強いこだわりは無いのですが、以下のような考え方が望ましいというのが現時点での仮説です。(それぞれの絵について、また別の機会で詳しく説明したいと思います。)
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3. バリュー (行動指針)
HRBPとしてのASTROID自身の行動指針となります。
以下の4つのワードは、ASTROIDが統括するチームでここ数年で提唱している行動指針で、自分が仕事をする上での重要な判断基準となっています。
Speed
・ 思いやアイデア等を素早く行動に移してアウトプットを量産する
・ アウトプットは常に100点満点を目指さない
・ 悩まない ➡➡➡ 「考える」か「行動する」か「寝る」だけChallenge
・ とにかく学び続ける
・ 新しいやり方/手段に積極的に取り組む ➡➡➡ 過去の成功体験時のやり方はベストプラクティスとは限らない
・「やったことがない」ではなく「どうすればできるか」を考える
・ どう考えてもできそうにないことは「やらない」Open
・ 自分自身が有している知識、経験、知恵、思い、アイデア等を積極的に他の方に共有(開示)する
・ 自分から共有(開示)したことに何かしらの反応をいただけた方を大切にする (賛成意見であっても反対意見であっても)Collaboration
・ 所属組織や会社に関わらず、目指す世界観に共感する仲間を増やして、仲間と一緒に取り組んでいく
4. さいごに
HRBPの仕事の定義や目標や方向性は、企業やその事業部によってそれぞれ異なります。
今回綴った内容は、環境や状況の変化によって変わっていくと思いますが、スタート時点の思いを言語化して記録しておこうと思いました。
3か月後、半年後、1年後などに振り返ってみて、現時点との考え方の変化を楽しみたいと思います。
もし、今回綴った世界観に少しでも共感いただいた方や、このような世界観を実現するためにはどのような取り組みを行えばよいかを一緒に考えてみたい方は、ぜひともASTROID宛てにご連絡くださいませ。
2025年は、共感する世界観をお持ちの方と活動を共にする時間を大切にしたいと考えています。