読書感想文02 #9/原田マハ
こんにちは。前の記事を書いてから、随分と時間が経ってしまった気がします。いや、そうでもないのかな。
さて、突然ですが、最近は原田マハさんの作品を順番に読んでいくことに挑戦してるんです。
ってことで今回の感想文は、#9 。想像力を掻き立てられるタイトルです。
この作品を執筆されるまでにはなかった『美術』が、初めて原田さんの作品に登場したと思います。以後、たくさん出てきてますけどね。原田さんご本人も、美術に大いに興味があると記事でチラッと見たことがあります。詳しくは存じ上げず、申し訳ないんですが…
そんなわけで、ワクワクしながら読んだ本作品。急展開の数々で、それまでの作品と比べると読み終えるのはかなり早かったかも。
まさか『あの人』視点、だとは…
そして、中国の情景と、美術品に高揚する描写にとてもワクワクさせられました。
中国にさらに興味が湧いたし、もともと興味のあった美術(特に現代美術)にもますます関心が高まりました。
ちょっと話はそれるんですが、「夜寝るときはいいことだけ考えましょう」「夢の中ではどこへでも行けます」と、フィットネス系youtuberやマインドフルネスの本が言っていたりするんですよね。そのとき、小説にでてきた中国の情景を思い浮かべてみたんです。いいなあ、と思いましたね。まあ、その夜は結局、なかなか寝付けずに、3時間くらいかかって寝た、というのがオチなんですけどね。笑
さて、本題に戻ります。
この作品で描かれる中国について、わたしは「資本主義」だなあと感じました。ただ「成功者」とされる人数が少ない。これは作品中にも述べられていたのですが、果たしてそんなに少ないのかな、と疑問に感じました。
今(2023年)、「成功者」は執筆当時(2008年ごろ)よりもっと多いんじゃないかなと予想しました。まあ、中国の人口はいまやインドに抜かれているという記事も読んだ気がしますが。
「資本主義」でありながら、共産党の一党体制が続いている中国は、なんとも不思議な国だなあと感じるし、その点にも魅力があるようにわたしは思います。いや、それでもわたしは中国について多くのことを知りません。「資本主義」自体も日本ほど多くないのかもしれない(会社的に)。その点でも、この国のことをもっと知りたくなるような気がしました。実際に調べるのかどうかはまた別の話です。笑
ただ、政治の面に関しては日本も含め「うーん。。。」と首をかしげたくなるようなことはいくつもあるんですけどね。この記事はあくまで#9の感想ですので、これ以上の言及は控えることにします。笑
作中に登場する人物、「江梅」や、田舎出身の若者(という表現にしておきます。気になる方は#9読んでみてください)はとても魅力的でしたね。前者はハキハキと自分の意見を言えるところ、感情が素直に出てしまうところ、人情味があふれるところが良かったです。後者は優しさが至る所ににじみ出ていて、「目を輝かす」ことができるという点が良かった。
・・・さて、こんな感じで。1000字を超えてしまったようですが、ここで終わります。某SNSと違い、字数を気にせずかけるのもまた魅力的ですね。
また、本を読んだら、記事書きたいと思います。それでは。
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