4/4放送分【汗くさい青春の笑い】
生涯学習の一環で土曜の朝に放送されている「ひょうごラジオカレッジ」の感想とボート競技をからめたエッセイをつづっています(詳細は自己紹介)。スタートして4年目。noteでも公開することにしました。過去分も随時アップ中。目録はこちら〔21年度〕〔~20年度〕
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20/04/04 放送分
笑門来福「笑いは救急箱や~」「クスリ(薬)がたくさん」
露の吉次 先生
今日の「笑い」の講座を聞き、学生時代のボートの部での日々のことを今再び思い出しました。
ボートでは練習からレガッタまで、艇上ではほとんど笑いはありません。夜間になりがちな練習では、まるで喧嘩のような掛声の応酬、2,000mレースではスタートからゴールまで9人が一丸となった闘いの連続、勝ってゴールを通過して、一瞬の歓喜に心を震わせますが、笑いの気持ちとはまた違います。敗者の場合はその逆です。
ボートばかりではなく、それぞれのアスリートの闘うシーンには笑いが無いのかもしれません。笑いとは真逆の精神状態の連続といえます。
しかし闘いが終わって艇やオールを格納し、仕上げ体操を終えて艇庫に戻り、粗野だけど量だけはたっぷりの食事をがつがつ食った後、汗くさい2階の大部屋にあがってからは、先ほどの猛練習とは真逆の笑いの世界が展開します。
クルーのそれぞれが主人公の初恋話、失恋話、浪人時代話が順番に始まり、それぞれに落ちがあり、笑いがある物語です。日を違えて先輩達との酒が入っての談笑はさらにダイナミックな笑いの世界が展開します。それぞれのドラマに同感し、笑い転げて楽しんだものでした。
ストイックで笑いのない猛練習、その後の汗くさいタコ部屋での笑いの世界、この間を行き来して、過ごせたのが私の青春だったかもしれません。
「笑い」の話から青春のシーンを思い出させていただいたとともに、最近の生活にあえて忘れがちな笑いをとり戻す大切さを感じました。講座に感謝。
20/04/04
アストロケン
3/28放送分【ひょうごラジオカレッジで私が学んだこと②】<前 次>4/18放送分【聞く鐘の音】
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