Dogwood の咲くころ
私が住んでいる地域では、桜が散り芝桜も終わりかけたころ、この花が咲き始めます。
そして日本のあちらこちらで、この歌が聞こえてきます。
この花を見るとパブロフの犬状態で一青窈さんの「ハナミズキ」を口ずさんでしまう日本人の、なんと多いことか。(森田美由紀アナのナレーションで)
wiki先生によると、この花は北アメリカ原産で、日本がワシントンD.C.に桜を贈った返礼として我が国に入ってきたそうです。
その英語名は
dogwood
です。
犬の木。
可憐な花の姿に合っているような、いないような。
(由来はWikipediaをお読みください)
私がその英語名を初めて聞いたのは、とある映画でした。
以前記事にも書いた、大好きな「アメリカン・プレジデント」です。
この映画の中で、シェファード大統領はヴァージニア州出身のシドニーのために、その州花を贈ろうとします。
秘書にヴァージニア州の花は何かと聞くと、秘書がこう答えました。
この英語は聞きとれましたよ、私にも。
字幕は「ハナミズキです」と出ています。
なるほど、ハナミズキは英語でドッグウッドというのか。
愛犬家の私にとって、一度聞いたら忘れられない名前です。
シェファード大統領は花屋にハナミズキを注文しようとしますが、花屋に「それは花ではなく木です」と言われてしまいます。
ふたたび秘書に確かめる大統領。
秘書はまたこう答えます。
花の咲く木です、といった字幕だったでしょうか。
結局、花屋にいたずら電話と思われた大統領はハナミズキを贈ることができず、シドニーにヴァージニア産のハムを贈りました。お歳暮か。
とても楽しい場面でした。
以来、毎年ハナミズキの花を見ると、一青窈さんの歌を口ずさみ、「アメリカン・プレジデント」の1シーンを思い出すまでが、私のお約束となりました。
来年はどんな空の下でハナミズキを見ることになるでしょうか。
願わくば、その花にふさわしい、美しく静謐な世界になっていますように…。