スーパーラッキーデーに写経をはじめる
本日2023年8月4日は とてもよいお日柄だそうです。
それも、そんじょそこらの吉日じゃない。
天赦日 × 一粒万倍日 × 大安
おめでたさ三段重ねのスーパートリプルラッキーデー!
詳しくは暦生活さんのTwitter(某X)をご覧ください。
天赦日は1年に6〜7回、一粒万倍日は月に4〜7回(イガイトオオクネ?)巡ってくる吉日で、それに大安が重なる日はめったにないそうです。
お財布を新調したらよいとか宝くじを買うとよいとか、何かをはじめるのもよい、とか言われるこの日。
私の職場でも入籍をした方がおられます。おめでとうございます。
私は何をしましょうか。
財布は…まだ買い替えには早いし。
何をしたらよいか思いつかず、せめて仕事帰りに美味しいものでも買おうかと考えるもあまりの暑さにまっすぐ帰宅してしまいました。
ああ、めったにない大吉日を無駄に過ごしてしまった。
やさぐれながら自宅の郵便ポストを開けると、大きな封筒が入っています。
少し前に注文していた写経セットでした。
ありがたいお寺、それもそんじょそこらの(このフレーズ2回目)お寺じゃない。
世界文化遺産にして押しも押されもせぬ名刹、
奈良県の薬師寺です。
思ったより早く、それもこの佳き日に届いたなんて!と、私はいそいそと封を開けました。
水茎の跡もうるわしいお手本。
この一字一字を丁寧に写していけば、きっと心もおだやかになるに違いありません。
ここで、なぜ薬師寺なのか、についてご説明しましょう。
実は半月ほど前、あるご縁で思いがけず薬師寺のお守りをいただいたのです。
左側の「薬師三尊御影」を開くと、国宝「薬師三尊像」のお写真が見えます。美しくも尊いお姿です。
薬師寺には、もうかなり前ですが、母と行った思い出があります。
春に行われる花会式に、宿坊に前泊して参加したのです。
早朝の薬師寺。大広間での雑魚寝であまり眠れなかったのに、本堂の凛とした空気で頭の中も晴れ渡るようでした。
薬師如来に供えられた色とりどりの造花。若い修行僧たちの読経の声。荘厳で華やかな法要。母と旅行する機会が多くなかったこともあって、私の中で強く記憶に残るエピソードとなりました。
あの薬師寺にもう一回行きたい。
おぼろげにそう感じていた矢先に、お守りをいただいたのでした。
それをきっかけに写経セットを注文し、今日それが私の手元に届きました。
あまりこじつけるのもよくないかもしれませんが、やはり不思議なご縁を感じてしまいます。薬師如来さまのお導きでしょうか。
と、のんびり書いていたら、スーパートリプルラッキーデーもあと1時間ほどで終わってしまいます。
せっかく届いた写経セットは、まだ白紙です。
書きます。眠いけど少しでも書きましょうぞ。
今日書きはじめることで、この思いが空の上に届くかもしれませんから。