見出し画像

Nichell Lab Produce|カジュチルアクト『日常茶飯』

Aストーリー『夢を追う者、追われる者』観てきましたの話

舞台ナタリーで見かけて内容が面白そうだったのと前にジョーカー・ゲームの舞台に出ていた大海将一郎さんが出てると言うので全く知らない状態よりはいいよなあと思って観てきたけどめちゃくちゃ良かった。
以下ネタバレ。


漫画家志望の青年とハードワークの商社マンの青年の話。
行きつけのカフェで知り合った2人のそれぞれの仕事についてと人生についての話。

漫画家志望の青年はその日暮らしで家賃も滞納気味、賞には出しているけれど引っかかる芽は今のところない。人間観察とデッサン練習のためにカフェを利用している。
商社マンの青年は仕事に追われている。
一般的に勝ち組な人生を歩いてきたけれどこの人生で本当に良いのか分からなくなってきた。胃が痛むようなプレッシャーの仕事から一息つく為にカフェを利用している。

舞台上や客席通路だけではなく、客席自体も舞台として使う演出が面白いなと思った。
それにしても大海さんやっぱ立ち姿がスッとしててかっこいいなあ。
ライトに追突したりカップ転がしたりしていたけど…多分わざとじゃなさそうだったな…事故ってら…と微笑ましいね。

商社マンの仕事ぶりにメロつく漫画家志望の妄想が止まらない。
スパイ反対派の軍人やってた人がスパイになっちゃったよ笑
どんどん止まらない妄想にはしゃぐ漫画家と反転するようにキツいノルマに疲弊していく商社マン。
なんか難しい会話をスルスル交わしていくの、内容わからないが故にめっちゃかっこいいね、とこちらもメロつく。

とはいえ漫画家志望の方もシンプルに常に金欠。家賃は滞納しているけど惚れ込んでいる商社マンと会いたいからカフェには行きたい…いやこれ恋する乙女か?
でも大家がめちゃくちゃお人好しっぽいし他の住人とも仲が良さそうなので悲壮感がない。明るい。いいなー。癒される。
とは言え金がないのでバイトを増やさなきゃ…で常連のカフェの店員に。商社マンが来てサプライズついでに颯爽と休憩に入る。ゆるい職場だなあw

人間関係が会社の人で終わってて正月も会社の人と家族からしか連絡がなかった、と落ち込む商社マンに連絡先交換したし、次の正月は日付変わったらすぐ連絡するし、なんだったら一緒に年越しよう、と誘う。楽しく前向きな言葉が出てくる漫画家に楽しそうで良いなあ、と零す商社マン。
「正解を選ぶより、楽しいことを正解にするんだ」という言葉で一念発起して脱サラ漫画家になったんだ。と漫画家。
andropの「まっすぐ前に進んでる 君の向く方向が前になる」を思い出した。
あとバンプの「読み慣れたシナリオも 力尽くで書き直せる」とかな。
何を観ても音楽を思い出す人間なので…

最後、漫画家は持ち込みで編集会議にかけてもらえるようになるし、商社マンは初めて会社をサボる。
小さいけれど一歩進んだ。
今後の人生や仕事に対する目の向け方が変わった。

こちらも、目の向け方を変えてみよう、と思った。

大海さん、本当にジョカステ振りに拝見したけどお辞儀の綺麗さとか動きの綺麗さが上がったなあ、とこの公演見にいくからと思ってジョカステ見返していたのでなお思った。
まああれ大分前だしな…
動きの綺麗な人はやっぱり目で追いたくなるし良いなあ素敵だなあと思う。
動きの綺麗な人間になりたいもんだなあと演劇を観ると思う。
ちょいポカとかまあまあどうでも良くなっちゃうからな…

あとボーカル入りの音楽をたくさん使っていたので楽しくて判定ガバって楽しくなっているところはある。音楽が好きなので…あまりにも…
結局今回はこのAストーリーしか見る機会作れなかったので今後も人を変えてやるのであれば観に行きたいな、と思った。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集