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「データ×未来創造/社会課題」の分野で国内NO.1を目指す!データ・アルゴリズム開発の裏側(前編)

こんにちは、アスタミューゼnote編集部アスタミューゼ公式@twitterです。
今回は、アスタミューゼの根幹であるデータチームとアルゴリズムチームのみなさんをお招きして、初のオンライン座談会を開催しました。(パチパチパチ)

メンバー紹介

大澤理恵/@osawa/データアルゴ開発のボス
日産自動車で10年余りにわたり商品企画や開発、グローバルマーケティングといった業務に従事。その後、東京大学へ戻り自動運転に関する研究でPh.D.を取得。アスタミューゼでは官公庁やメーカー企業中心にコンサルタントとして活躍し、非エンジニアでも使いやすいアルゴリズム開発にも従事。社内で誰もが憧れるかっこよい女性です!

中塚祐喜/@nakatsuka/機械学習エンジニア
東京大学大学院を修了後、ソフトバンクに入社し、顧客データの分析・行動予測モデルの改善に携わる。アスタミューゼの持つ膨大な無形資産データとデータドリブンなアルゴリズム開発に惹かれ入社。Kaggleのとあるコンテストで金メダルを受賞したこともある若き秀才。最近大阪に引越しフルリモート勤務中。

佐川 慎一/@sagawa/データエンジニア
出版社やフリーの編集者としてのキャリアをスタートするも30歳でWebエンジニアにキャリアチェンジ!enish、mixi、バニッシュ・スタンダード
を経てアスタミューゼにジョイン。現在はETLパイプライン、データ解析基盤の自動化に奮闘中。釣りとガジェット好き。

山口尚登/@gucchi/データエンジニア
元バンドマン。慶應大学法学部出身のゴリゴリ文系かつ音楽活動をしていたが、30歳の時にエンジニアの道を選びアスタミューゼにジョインという異色の経歴。現在はデータ基盤開発においてグラント・特許データのETL・データパイプラインを実装中。

モデレーター大谷/@tani/note編集部中の人
Lifull→レコチョクで人事労務や採用全般に従事。2020年にアスタミューゼにジョインし、人事総務・社内IT・内部統制などコーポレート全般のサポート業務を行っている。

オンライン開催です!初の試みということもあり、少し緊張気味(笑)

データドリブンで分析した未来予測をクライアントに提案するお仕事

@tani
アスタミューゼの特徴として挙げられるのは、やはり非財務情報を含んだ大規模データベースの活用ですよね。HPを見てもイメージしづらいのですが、実際どういうことをされているのでしょうか。

@osawa
アスタミューゼは世界の特許・論文情報、例えば日本では科研費に代表されるグラントデータやクラウドファンディングの製品・調達額情報、ベンチャー企業の概要・資金調達額データなど約7億件のデータを持っているのですが、そこに含まれる技術や人の情報(非財務情報)とお金の動きなど組み合わせて、世の中の現状だけでなく未来動向まで予測しています。例えば、経済産業省には「我が国製造業における技術分野の長期的展望に関する調査」において、不確実性の高い2050年の重要技術の抽出という課題に対して、データドリブンな解析を実施しました。これだけの規模のデータベースを持っているアスタミューゼだからこそできる提案だと思っています。

@tani
取引先は官公庁や大手メーカー、金融機関などが中心でリピート案件も多いとお聞きしていますが、クライアントにどういったところが好評なのでしょうか。

@osawa
特にグラントデータと言われる、日本の科研費や米国NIH・NSFなどの研究開発プロジェクトへの予算配賦情報などは全て公開データなんですが、それらがまとまっているサイトはないですし、これからの研究テーマとそれに対して付与されている金額情報は未来予測の重要な指標にもなるので、特に官公庁の大規模データ解析案件ではご好評いただいていますね。官公庁はこれまで有識者の情報を重視する傾向だったのですが、最近はEBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。 証拠に基づく政策立案)による取組が推進されているので、アスタミューゼのようにデータドリブンで根拠のあるデータから確からしい未来を描けるというのは非常に重宝されているんです。

@tani
データドリブンで分析することで人間の想像力を超えた提案ができるのもアスタミューゼらしさですよね。アルゴリズムチームは官公庁プロジェクトが多い印象ですが、何か理由があるのでしょうか。

@nakatsuka
アスタミューゼとしては官公庁・民間企業関係なくお付き合いしていますが、官公庁の場合は国の政策を考えていくため、短・中期的な視点を重視される民間企業が比較的多い一方で、中長期的な視点でご提案できるところはアスタミューゼと相性がいいのかもしれません。官公庁プロジェクトには、アルゴリズムチームが深く入り込んで新たな分析手法を考えています。毎回、結果を出さねばというプレッシャーはありますが(笑)、自分たちが解析した結果が今後の政策立案や企業の事業戦略策定に対して影響を及ぼす可能性がありますので、データサイエンティストとしては腕の見せ所ですね。

”データ×脱炭素領域”で社会課題を解決していく

@gucci
官公庁や企業向けに個々にお手伝いするだけでなく、Forbesにデータを活用したイノベーティブ企業ランキングロジックを構築して提供したり、日経新聞に特許の分析データをもとにした連載を掲載したりと、かなり俯瞰的に技術動向やトレンドなんかも分析してますよね。

@sagawa
確かに昨年も世界最大の機関投資家と言われているGPIFの「2020年度 ESG活動報告書」において、気候変動におけるリスク・機会の評価と分析が掲載され、社内でもビッグニュースとして取り上げられましたよね。その後反響はありましたか?

@osawa
そうですね。特に気候変動に関しては、2050年のカーボンニュートラルな時代に向けて、各産業に「二酸化炭素を削減する」という巨大なミッションが存在していますので、アスタミューゼにお問い合わせいただく内容の中でもかなりの割合を占めています。年々お問い合わせは増えていますね。アスタミューゼではカーボンニュートラルに向けた課題や目的に基づいて炭素削減技術領域を定めています。その領域ごとに、どの産業の・どの会社の・どの技術を使えばどのくらい二酸化炭素を削減できるか、というところまで裏側で分析・整理しているので、「脱炭素と言われても何から始めていいのかわからない」といった漠然としたご相談にも、御社のこの技術はここに使えそうですと具体的なご提案までできるのが他社との違いかもしれません。

@tani
改めて、アスタミューゼは巨大なデータベース会社でありながら、実際にテクノロジーと社会課題をつなげて未来創造のお手伝いをしている会社なんですね!

@osawa
昨今の社会課題への関心の高さもありますが、アスタミューゼは「データ×未来創造/社会課題」の分野で国内NO.1企業になることを目標としています
。そのためには私たち自身も目の前のタスクに追われるだけでなく、中長期視点でデータ基盤やアルゴリズム開発におけるグランドデザインのシナリオを考えていきたいですし、一緒に考えてくれる仲間にもぜひ来ていただきたいなと思っております!

ここまでは、主にアルゴチームが担当されている領域や取引先についてお伺いしました。後編ではアルゴ・データチームの@nakatsukaさん、@sagawaさん、@gucciさんにフォーカスし、みなさんの業務内容や苦労話などをお聞きしていきたいと思います!