【絵本レビュー】 『やきいもするぞ』
作者/絵:おくはらゆめ
出版社:ゴブリン書房
発行日:2011年10月
『やきいもするぞ』のあらすじ:
森の動物たちは、焼き芋に夢中! お腹いっぱい食べたあとは「おなら大会」のはじまりです。
かわいいおなら、元気なおなら、おどりたくなるおなら、いろんなおならのオンパレード。〈おいものかみさま〉もあらわれて……。
あたらしい「やきいも絵本」の登場です!!
『やきいもするぞ』を読んだ感想:
冬になると食べたくなるもの。焼き栗と焼き芋。初めて焼き芋屋さんの焼き芋を食べた時はびっくりした。うちは蒸かし芋が普通だったから。皮もパリパリで、中のお芋は黄色くてほっかほか。少し焦げた木の匂いもする。いつもうちで作ってくれる蒸かし芋みたいにべちゃべちゃしてない。新聞紙に包んであるのもまたかっこいい。「もっと食べたい」と言ったら焼き芋屋さんはもう行ってしまったと言われた。芋屋が軽トラで巡回するものなんて想像もできなかった。それ以来サツマイモが好きになった。でも、ヨーロッパのサツマイモは水っぽくって、オーブンで焼いてもべちゃっとして全然ホクホクしない。それはとても残念なのです。
そんなどうしょもないサツマイモでも息子は好き。いつか本当の焼き芋を食べさせてあげたいけど、今は絵本で我慢。おなら大会もあるから興奮度もさらにアップ。自分でおならをする時も「ピペポパピー」と口で言いながらして一人で爆笑。焼き芋とおなら、最強コンビの絵本。
『やきいもするぞ』の作者紹介:
おくはらゆめ
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。デビュー作『ワニばあちゃん』(理論社)で第1回MOE絵本屋さん大賞新人賞、『くさをはむ』(講談社)で第41回講談社出版文化賞絵本賞を受賞。そのほかの作品に『チュンタのあしあと』(あかね書房)、『まんまるがかり』(理論社)、『ネコナ・デール船長』(イースト・プレス)、『やきいもするぞ』(ゴブリン書房)などがある。
夢町 http://yume.pya.jp/