さぁ、ベトナム語をはじめよう!~超実践的な書籍編~
Xin chào!ベトナム語編集部です☆
以前のベトナム料理の記事を読んでくださった方、ありがとうございました。
新しい年が始まって、今年こそは何か語学を、と思っている方も多いのではないでしょうか。
アスク出版は、英語、日本語、中国語、韓国語の教材を長年作っていますが、数年前からここにベトナム語が加わりました。(私たち、食べ歩きをしているだけではありませんよ!?)
ベトナム語を始めてみたいけど、アルファベットにひげやアクセントみたいなものがいっぱいついてる!発音がむずかしそう!と思っている人も多いのではないでしょうか。
そのような方々のために、元学習者の立場から、初心者にも楽しく、効果的に学べるものが作りたい!と立ち上がったのが、『超実践的ベトナム語』シリーズの著者、富山篤先生だったのです。
と言いつつも、この記事を書いている編集部新人の私、実は富山先生のことをあまり知らないのです…(編集部ボスから話を聞いているだけ…)
私「富山先生、ベトナム語学習者の皆さまに『超実践的ベトナム語』シリーズを紹介したいので、先生のことと本のこと、教えていただけませんか?」
富山先生「もちろん。なんでも質問してください。」
ということで、ベトナム語編集部、富山先生に密着取材です!
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富山先生ってどんな方?
◇プロフィール
◇ベトナム語との出会い
──富山先生は日経経済新聞社の前ハノイ支局長!もともとベトナム語が得意だったのですか?
ベトナム語との出会いは30代半ば。会社で東南アジア言語の語学研修制度の募集があり、私は周りに話せる人がいなかったベトナム語を選びました。それまでは戦争映画でしかベトナムのことを知りませんでした。
──それがベトナム語との出会いだったのですね。
そうです。私が本格的にベトナム語を勉強し始めたのは38歳のとき。そこから勉強して、ハノイ支局の特派員として赴任する頃には、ベトナム語の新聞が読めるレベルまで上達しました。でも空港で乗ったタクシーの運転手に行き先がうまく伝わらず愕然としました…。
──ベトナム語は話すのが難しいんですよね。通訳者はいませんでしたか?
現場取材に同行してもらったことはありますよ。でも何人かの通訳者は非常に大雑把で、記事を書くのに必要な情報を訳してくれないことが多々ありました。数字や時期など、細かな情報は新聞記事にとっての生命線。「これは自分でベトナム語力を高めるしかない」と強く決心しましたね。
◇富山先生はソラミミスト!?
──少し脱線しますが、すご~く気になっているのが、著者情報。『趣味は「空耳アワー」の投稿(採用歴5回)』ってコレなんですか?(笑)
恥ずかしながら、ソラミミストです(照)。以前は空耳アワーへの投稿はハガキのみだったので、結構お金がかかりました。今年からインターネットでの投稿も可能になったので、ほぼ毎週投稿しています!
番組のなかでは、タモリさんにペンネームで呼んでいただいているのですが、これは私の空耳にちなんだ下ネタなので、ここでは言えません(笑)。
──えっ!そう言われると気になる…。ちなみに、ほかに趣味はありますか?
音楽以外で一番の趣味はゴルフです。ベストスコア81で、2023年中には何としても70台を出したい!
ベトナムでは4年間で160ラウンドしました。キャディさんは日本語を話せない人が多いので、ベトナム語力の向上に大いに役立ちました。
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『超実践的シリーズ』執筆のきっかけ
──ベトナム語教材を執筆しようと思ったきっかけは何ですか?
ハノイに駐在中、沢山の人からベトナム語の勉強法について聞かれました。説明しているうちに「こんなに多くの人がおもしろいと言ってくれるなら本になるんじゃないか?」と思いました。
──編集部チーフは富山先生から送られてきた「空耳ベトナム語」の動画に大笑いしたと聞きました。
最初に依頼した出版社ではダメ出しされましたが、アスク出版様は「おもしろい!」って真逆の反応でしたね。
◇1作目は『超実践的ベトナム語入門』
──そして出来たのが1作目の『超実践的ベトナム語入門』ですね。初学者でもしっかり理解しながら、ベトナム語を学習できる感じですよね。
「初学者の方はこの書き方でわかるかな?」と常に自問自答していました。私は新聞記者を四半世紀以上やってきたので、文字で人に説明するのは得意ですが、今回は新人記者のときに上司に「おじいちゃん、おばあちゃんにもわかるように簡単に書いてみろ」と言われたのを思い出しながら執筆しました。
──たしかに、どの説明も長くもなく短くもなく、読みやすい文字量。他にこだわっているところはありますか?
IT活用術にもこだわっています。私が短期間でベトナム語を上達させることができたのはITのおかげ。学習者のみなさんにも導入してほしい!
たとえば、スマホやPCでベトナム語入力ができるだけで、得られる情報が大幅に増えます。出版当時、ベトナム語がある程度できていても、記号を省いてベトナム語を入力する人が多いことに驚きました。ベトナム語入力の練習は書き取りの練習にもなります。書籍でやり方を載せているので、ぜひ挑戦してみてください!
◇2作目は『超実践的ベトナム語基本フレーズ』
──そして2作目の『超実践的ベトナム語基本フレーズ』も充実の内容。こちらにもおすすめの章があるんですよね。
コロナ・パンデミックの前に2作目を企画していたので、2019年4月に始まった新しい在留資格「特定技能」にフォーカスした章を作りました。来日するベトナム人と受け入れ企業の架け橋になれれば、と思っています。
ここ数年でベトナム人の入国者数が増えたこともあって、「ベトナム人とベトナム語で話してみたい」と思っている人も多いのでは?
基本フレーズをもとに、単語を入れ替えるだけで会話ができれば、交流するときの心理的ハードルがグッと下がりますよね。この本だけでペラペラになるのは難しくても、ベトナム人と話すきっかけとして、いろんな方に役立ててもらえるように、日常会話のシーンを多く設定しました。
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最後にちょっと雑談
◇ベトナムでの生活について
──ベトナム滞在時に一番苦労したことって何ですか?
道路の横断です!!
私はウォーキング&ランニングが趣味で、1~2時間街を歩いたり、走ったりするのですが、ベトナムでは最後まで慣れませんでした。基本的に歩行者がいても車は止まらないので、ベトナム人の後ろについておっかなびっくり渡っていました(笑)
──海外特派員の生活って忙しかったですか?
とても忙しかったです。ベトナムだけでなく、カンボジアなど周辺諸国の政治・経済・社会すべての事象もカバーしなければならないのですが、一人でするなんて不可能。でも出来るかぎり、政変・災害・事故のような大きな案件が発生していないか、常に気にしていました。当時の緊張感は今も残っています。
仕事が終わったら、ベトナム語の本の執筆。単身赴任で一人の時間が多かったので、仕事も執筆活動もストイックに打ち込んでいました。睡眠時間は毎日4~5時間で大変でしたけどね(笑)
◇ベトナム語学習について
──「ベトナム語って楽しい!」となる瞬間ってありますか?
私は日々の気づきや新たに覚えた言葉をノートに書き留めているのですが、実際に覚えた言葉を使って通じたときは最高です!
実践してこそ語学は意味があります。アカデミックなところはさておき、「とにかく通じるように、役に立つように」という視点で勉強しています。
こういったアプローチをしているので、ベトナム語業界では異端かもしれません。でも、異端だからこそ従来とは異なる勉強法に挑戦して、型にはまらない柔軟な説明ができるのではないか、と思っています。
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とてもフレンドリーな富山先生。たくさんの質問にも快く答えていただきました。Twitterではフォロワーさん達とベトナム関連で盛り上がっているので、ぜひチェックしてみてください!
次回のベトナム語編集部のnoteでは『超実践的ベトナム語eラーニング』の制作秘話について発信します。お楽しみに~☆彡
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