見出し画像

雑誌編集者が、新しい仕事をするなら……

数日前に、プーケットからシンガポールに帰ってきたよ。
チャンギ空港に降り立って、「ああ、私はこの街、すごい好きだ」って改めて思った。
エネルギッシュで、南国の香りがして。

さてさて、由香が描いてくれた、仕事の未来予想図とても面白かった!

私たちはこれまで、雑誌の編集を主にやってきたわけだけど、
その編集のスキルって、由香が言っていたようにコンセプトづくりとか、NSやWEBサイトの見せ方とか、そういうことにもつながるんだよね。

私たちのもうひとつのマガジン「No Edit, No Life」のほうで、編集のことを詳しく書いていきたいと思っているけど、
今日は、もう少し雑文的に、編集スキルを使って仕事をするっていうことをあらためて書いてみるね。

編集という仕事をあまり知らない人は、編集者は、雑誌の記事を書く人だと思っていることがあるよね?
でも、それは編集者の仕事のごくごく一部。全体像はイメージしにくいのかもしれない。

私の認識では、雑誌の編集者というのは「今、これが面白い、必要とされている、おしゃれだ!」というようなことにアンテナを張り巡らせて、それを誌面という形に落とし込む人。

そして、最大限、効果的な記事にするために、誰に写真を撮ってもらう、どんなモデルにどんな服を着てどんなメイクをしてもらう、誰にインタビューする、どんなタイトルや見出しをつける、どんなエディトリアルデザイナーに依頼する、などの具体的にやるべきことがいろいろあるし、
さらに、裏側の部分で言えば、企画の予算管理や、スケジュール管理、スタッフやモデルのブッキングなどもある。


雑誌や出版は斜陽産業になってきているけれど、こういうスキルが必要とされるのは、何も紙に限らないと思うよね。

由香が書いてた通り、たとえば、ブランドのWEBサイトを作る場合にも、そういう見せ方や読ませ方のコツなどのスキルは必要だと思うし、
もっと言えば、インスタみたいなSNSや、noteだってそうだと思う。

ショッピングサイトでも、「ここの書体をこれにしたほうが、素敵に見えるのに!」ってことや、
「素敵な商品なのに、写真の撮り方がイマイチで残念。。。」って思うこと、多々あるよね。

そういうときに、編集者を一人入れるだけで、見え方がグッと変わるんじゃないかな。
今は小さいオンライン専門のブランドが増えてきているから、私はそういうブランドのWEBやSNSなどのディレクションをやってみたい。

こないだ、二人でインスタのストーリーズを使って、試しにマガジンを作ってみたじゃない? 
ファッションブランドでも、雑貨ブランドでも、飲食店でも、そういう見せ方をちょっと工夫したら、ファンが増えてもっと集客できたりするんじゃないかな、と思ったの。

あとは、由香も書いていた通り、本を出したい人って実はいっぱいいる! 古き良きカルチャーだからこそ、権威があるというか、WEBだと信用ならないって思うものも、本という形だともう少し信用度が上がるっていうこともある。(だからこそ、出版社はきちんとまじめにモノづくりしないといけないけど)

あと、今の時代、多くの人に読んでもらう目的じゃなくても、本や雑誌を個人的にウエディングや家族のアルバムみたいな形で作りたい人も多いんじゃないかなと思う。
そういうカスタマイズした本づくりに関わるのは、すごくやってみたい!
いわゆる出版社→取次→書店みたいなメジャー流通網に乗っからなくても、ZINEみたいに個人販売する目的で作りたい人や、取引先に配りたい人、親族に配りたい人とか、いろいろいると思うんだよね。

なんか、まとまりなくなってしまったけど、
編集者として、今までとは違う場所でやれることに、少しずつ挑戦したいな、というのは本当にいつも思ってる!





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?