いい写真とはなんだろう。
最近、SNSを見ていて思うこと、似たような写真ばかりだなぁ。真似をして撮るのは良いことだ。私も、真似をする事もあるし、それが悪いというわけでもない。
ただ、写真って、同じ場所で同じ時に撮ったとしても撮り手が変われば変わる。それも1つ面白いところではないのかな。
二人の写真は同じ場所を写したものだ。視点もちがえば、レタッチも違う。いろんな見え方があっていい。どちらも素敵な写真だ。
『あのお姉さんが撮ってる場所からああやって撮ればきっと、いい写真が撮れるよ!』と言って私の横に並んで自撮りを始める女子たち。
『なんか違うね〜』と言って去る。そりゃそうだ、私は風景スナップなのだから、人をメインにしてる撮る構図でここに立っていないのだから。という場面をここ最近何度も経験した。
こんな事もあった。撮影してモニターをチェックしていると見えたんだろうか。後ろにいたカメラを持った女の子に『どうやったらそんなに綺麗に撮れるんですか?私のこうなっちゃうんです。』と写真を見せられた。
なんて、向上心の高い子なんだろう。見ず知らずの人に私はそんな質問できない。その勇気に敬意を払い人見知りな私がお話をしてみた。撮影データを見せてもらうとAll AUTOで撮影されていた。聞くと、ネットで調べても、本を見ても、書いてある意味がわからなくなってしまうのだと。理解はでるが噛み砕くことが出来てないんだろう。連れもいたので長くは教えてあげられなかったが、ポイントをかいつまんで教えると自分が撮りたかったモノに近づいたのか満遍の笑みでお礼を言われ、SNSアカウントを交換し互いの連れの元に戻ったりなんて現代的な交流をした。
写真はアート、芸術である。と思う。いい写真とは何か。十人十色でいいじゃない。自分の心の中にある“いい写真”が表現できたら、それでいいじゃない。こんな風に、あんな風に撮れるようになりたい。そんな人を私は応援したい。
そんな事を思った月曜の夜。