運のよさも3種類ある(天運)
ウサギ仙人(ウ仙)から運のよさについて伝授してもらっていた亀子であったが、
ウ仙「もう一つの運は天運なんじゃ」
亀子「天運?」
ウ仙「天が与えてくれる運のことじゃな」
亀子「まったくイメージがわかないのですが・・・」
松下幸之助の天運
ウ仙「またパナソニック創業者の松下幸之助の話になるがな。採用するときに天運を見たんじゃよ」
亀子「どうやって見たんですか?」
ウ仙「ある時、松下電器が『社員を一人採用したい』ということになって、就職希望者を面接したんじゃ」
亀子「『あなた運がいいですか?』って聞いたんですよね?」
ウ仙「もちろんそうなんじゃが、最終的に2人の希望者が残って、『どちらも甲乙がつけがたい』ということになり、松下幸之助は『運試しをしよう』と人事部長に言ったんじゃ」
亀子「運試し?」
ウ仙「人事部長に、今から二人に電話をして『すぐに会社に来てください』と伝えよと命じたのじゃよ」
亀子「そんなの家の近いほうが有利じゃないですか」
ウ仙「人事部長も同じことを言って、松下幸之助に食い下がったようじゃが、『とりあえずやってみなさい』ということになった」
亀子「その結果、どうなったんですか?」
ウ仙「家が遠かったほうの希望者だけが在宅をしていて、(家の固定)電話に出たそうじゃ」
亀子「不思議なもんですね」
積善の家には必ず余慶あり
ウ仙「天運は目に見えない。しかしそれを測ると必ず現れるんじゃよ」
亀子「日頃からどうやって天運を溜めればよいんでしょうか?」
ウ仙「前に利他の心の話をしたじゃろ?『積善の家には必ず余慶あり』という言葉があるように、利他の心で善を積み重ねることが天運を貯める近道なんじゃよ」
亀子「有料記事なんで、読んでなかったです」
ウ仙「Xでシェアしてくれたら、無料になるじゃろ」
亀子「それで読みます」
ウ仙「実は阪神優勝で盛り上がった大阪でも不思議なことが起こったんじゃよ」
亀子「50万円も寄付してもらったんですか?」
ウ仙「そうなんじゃよ。実はこの保育所の子どもたちはホームレスがたくさん住んでいる西成のゴミ拾いをしておってな。いつも善を積み重ねていたら、それを阪神ファンが見ていたんじゃろぅ」
亀子「息子にも善を積み重ねて、天運を貯めることを教えたいです」
こうして亀子はレベルが上がった。
「積善」の術を身に付けた。