「思います」にさよならを
自分の意見をいうとき、ニュアンスが強くなりすぎないように「〜と思います」「〜と考えています」という癖があった。その癖に気がついたのは、私が書いた記事を編集者さんに編集してもらった時のことだった。
何に対して遠慮をしていたの?
当時編集さんからもらったフィードバックは、下記のようなものだ。
「〜と思います」など、書き手が遠慮して逃げがちな印象を受けます。「〜です」などと言い切れないか、見直してみましょう。
これまで記事を書いている時、自分には遠慮しているつもりは決してなかった。だがよくよく考えてみれば、読者からの反応を考えすぎて遠慮していたとも言えるかもしれない。
・言い切ることで、なんだか強そうな印象を与えてしまわないかな?
・あくまで一意見を発信、紹介するのだから、「思います」あたりが適当かな?
振り返ってみると、たしかにいくつか思い当たる節があった。
責任をもった会話をしよう
また、自分が最近誤用していたと気づいた言葉のひとつに「○○させていただく」がある。
文化庁の定義によると「○○させていただく」は受け身表現であって、謙譲語ではない。
相手の許可を得た上で、自分が行うことについて、その恩恵を受けることに対して敬意を払っている場合に使う
言葉は、私たちの思考や行動を形作る重要なパーツだ。だからこそ、曖昧で逃げるような表現は、今日から使わないようにしよう。自分の意見を責任をもって伝えるために、日々の言葉から見直そう。