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ハローページLast year


浅春の候、2月最終週は気温が1桁に北風から強風。
3月1日、先週とは打って変わって20度に差し掛かるのではなかろうかと暖かく一気に過ごしやすい気温になりました。

そんな陽気な中、一本の電話が鳴りました。

電話先「○○様のお宅でしょうか?」
私「はい、そうですがどちら様でしょうか?」
電話先「私○○と申しまして、~~なうどんを是非召し上がってほしくご連絡させていただきました。」

うどん屋さんからの連絡。かかってきた番号は090からなので携帯電話。声はかなりご年配の感じ。おじいちゃん。しかし私は親しいうどん屋さんに心当たりがない。

私「失礼ですが、うちの電話番号ってどこから入手しましたか?」
電話先「あ!それよく聞かれるんですが、NTTさんが出しているハローページから電話かけさせてもらってます!」

ハローページ?
企業情報などは帝国データバンクとかから購入したりしてたので特別疑問には思わないのですが、かかってきたのは個人宅の家電(いえでん)
このご時世に個人宅の情報が手に入るものをNTTが出してるの?と思い調べてみました。

ハローページとは?

ハローページは、東日本電信電話(NTT東日本)及び西日本電信電話(NTT西日本)が発行する五十音順電話帳の商標名である
Wikipedia(参照元)

なんと1890年(明治23年)10月9日から「電話加入者人名表」として今年で131年目の発行になるそうです。
100年以上続いているなんて吃驚。

ハローページ メリット・デメリット

冒頭に書きましたが、この個人情報保護やらなんやらのご時世にハローページがいまだにあるのには理由があるはずと思い調べてました。

・メリット(だった?)
①一昔前は、黒電話の脇に手書きの電話帳があるのが一般的な背景から、それらの情報がまとまっているハローページはもやは必需品
②携帯電話が普及されていない頃は固定電話を使うのが普遍的だったため生活必需品。1997年の発行部数はなんと7100万部。
1997年の日本の人口は1.2億 凄すぎる!
③ご年配の利用者の中には、毎年更新発行されるというハローページを知人の安否確認のツールとして活用しているとか

・デメリット
①振り込め詐欺・オレオレ詐欺などの悪用
②電話勧誘
③プライバシー

ぶっちゃけメリットがあった時代とはいろいろ進化しすぎてて、正直デメリットな面が大きいです。時代に適してないなぁと思いますし、うちも載っていた事自体にあまりいい気持ちではないのも率直にあります。(掲載拒否も出来るとのこと)

ハローページは2021年で最後!?

東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、お客さまが固定電話番号をお調べいただく手段として、50音別電話帳(以下、ハローページ)をご提供してまいりましたが、携帯電話やインターネット等、固定電話の代替手段の普及、通話アプリやSNS等のコミュニケーション手段の多様化、個人情報保護に関する社会的意識の高まり等の環境変化により配布数・掲載数が大きく減少していることから、2021年10月以降に発行・配布する最終版をもって、終了することといたします。
NTT東日本(参照元)

実際問題廃止理由にもありますが、時代に適していないですよね。

ただ、メリット③のような利用をされている方がいると知ると何か別の方法で解決してあげたい気持ちはあります。
131年の歴史にピリオド、100年以上続くものなんて早々ないのでメリットデメリットを考えずに惜しんでしまいます。

今回たまたまうどん屋さんのおじいちゃんがセールス電話をしてきて存在を知った若人でございますが、131年目最後の年に存在を知り、終わりを意識して向かい入れられる事に感謝です。

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