Immortal Moment Tea(インモータル モーメント ティー) ―不滅の時間は難解過ぎる
前々回でダージリンファーストフラッシュに一区切りを付け、今回は久々に風味を後から付けたフレーバーティーのImmortal Moment Teaを取り上げる。既に家で試したが、正直未だに掴み切れていないので、一緒にその辺りを体感していただけると幸いだ。ちなみに、Immortal Moment Teaを直訳すると「不滅の時間のお茶」という意味になる。
少し話は遡るが、ダージリンファーストフラッシュのイベントの際、S$60分の金券をもらった。何を購入しても良いものの、折角なら高価な茶葉を買いたい。今まで試していない中から、恐らく最も高い価格だった上に、説明文から興味をそそられたのでImmortal Moment Teaに手を伸ばすことにしたのだ。
袋を開けてみると、小さめの茶色の茶葉が顔を覗かせる。葉はそのままの形で入っており、細かい部類ではない。この辺りの特徴はよくあるものなのだが、葉の所々が光っているのが印象的だ。説明文には書かれていないが、金粉でも入っているのかもしれない。ちなみに公式の説明によるとセイロンティーにバニラの香りをつけているとのことだったものの、この時点ではあまり感じられなかった。
抽出しても、あまり甘い香りとは感じられず「バニラかもしれない」と思う程度だった。どちらかというとルイボスティーに似た味わいをしており、TWGの中ではVanilla Bourbon Tea(バニラ バーボン ティー)が近い。ただ、紅茶の表面に金粉と思われるものが浮かぶ点は綺麗だ。
飲み方としては、ストレートよりもやや牛乳を入れたミルクティーに軍配が上がりそうだ。レモンは試していないが、バニラという性質上あまり合わないと推測する。
少し癖のある紅茶のため、マリアージュも一筋縄ではいかないように感じる。
バニラ風味と言いつつもあまり甘味が前面に出た紅茶ではないため、食事系ならシンプルなサンドイッチとのペアリングはできそうだ。ツナやゆで卵のフィリングといった塩味だけでなく少し甘味がある物だとよく合うかもしれない。一方、ホットドッグのように濃厚な味わいのものは、紅茶が負ける上に風味ともあまり相性が良くないと推測する。
スイーツの場合、恐らく洋菓子であれば基本的に合うはずだ。ただ、ベストマッチとなると、一体何が良いのか微妙なところだ。個人的にはスコーンと合わせてみたところ、悪くはなかったものの、バランスが今一つでぴったりという印象もなかった。恐らくショートケーキやフルーツタルトのような生菓子であれば良さそうだが、現状では試せていない。
前述した通り、Immortal Moment Teaは公式ウェブサイトでS$96.75(約11,160円)と非常に高価で、店で購入しようとした際に店員に値段を確認された程だ。加えて、現時点で個人的にはベストマッチのペアリングも見つかっていないこともあり、非常に難しい印象を持っている。
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