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できるなれば、生涯30代として生きていきたい。

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「一度しかない30代を自分らしく謳歌する」をテーマにコラムを更新しています!
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2019年9月の記事一覧

沖縄離島ひとり旅 scene7 〜縮まらない50センチの幅〜

沖縄離島ひとり旅 scene7 〜縮まらない50センチの幅〜

【4日目:小浜島】

小浜に着いた。宿の従業員さんが迎えに来てくれていた。
もう1人従業員が来ると聞いて間も無くすると、真っ黒に焼けたシルヴェスター・スタローンと具志堅用高を足して2で割られたような男性が現れた。見た感じは50代後半から60代といったところだろうか。彼の名は山ちゃんという。

山ちゃんとLINE友達になる。
一通り、山ちゃんから宿の説明を受けた後、行きたい場所があれば周辺を車で

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沖縄離島ひとり旅 scene6 〜スマホをなくした無力な旅人〜

沖縄離島ひとり旅 scene6 〜スマホをなくした無力な旅人〜

【3、4日目:黒島】

ひとり旅3日目の黒島で過ごす夜、この旅に来てはじめて人と一緒に食事をすることになる。少し緊張感があった。波照間の素泊まり宿や船を待っている時間など、ずっと1人で食事をしてきたので誰かと話す訳でもなくそれはそれでラクだった。
どこの席に座ろうか、誰か私に話しかけてくれるだろうか、自分から話しかける方が良いだろうか、そんなことを考え始めて妙な緊張感があった。

品のある東京か

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沖縄離島ひとり旅 scene5 〜旅人達の距離感〜

沖縄離島ひとり旅 scene5 〜旅人達の距離感〜

【3日目:波照間→黒島】

今日から波照間島から黒島へ移動する。黒島に行くためには一旦石垣島に戻らなければならない。午前10:00過ぎに波照間港まで宿の送迎車で送ってもらう。ちょうど昨日から宿泊していた1人の男性も石垣島へ行くらしく、その人と一緒に送迎車に乗せてもらうことになった。

大野くんと杉山くん
その男性は波照間の幻のお酒を手に入れたのだと移動中の車内で宿の主と話していた。
この男性、誰か

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沖縄離島ひとり旅 scene4 〜スパムと涙は塩辛い〜

沖縄離島ひとり旅 scene4 〜スパムと涙は塩辛い〜

【2日目:波照間島】

沖縄離島ひとり旅の二日目。朝6時に起きて日本最南端の朝日を拝みたいと、早朝からカッチコチに硬いサドルの自転車にまたがる。この旅に来てから私の常備食となっているスパムとコッペパンを自転車のかごに積み、無心で南の方角を目指した。

最南端のハテルマ・ドリーム・ザ・ライド
海に向かうまで、途中で急降下の坂が2回ほどある。そこを自転車で猛スピードで下っていくのがスリリングで楽しい。

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沖縄離島ひとり旅 scene3 〜アウェイな旅は、フリーランスの生き方に作用する〜

沖縄離島ひとり旅 scene3 〜アウェイな旅は、フリーランスの生き方に作用する〜

【1日目:波照間島】

暑さと喉の渇きで目が覚めた。そこは、とある民宿の一室。波照間島で予約した素泊まりができる宿だった。
朝の4時に起きてラピートに乗り、関空の第1、第2ターミナル間を無駄に歩いて往復し、その後は飛行機に乗り、バスは2回、脱北船のような船、宿の送迎車、今日1日でいろんな乗り物に乗った。旅の初日に既に疲れてしまい暑さで外に出る気すら起きず、宿に着いて間も無くガチで昼寝した。

そし

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