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ビジネスからスポーツを学ぶ:ジョブズ流フォーカスの活用法

どうも、足ひれ社長のヨシです!

普段は競技者や指導者としての経験を基にお話しすることが多いですが、今回は「社長」として、ビジネスで学んだことをスポーツに活かす考え方を共有します。

というのも、ビジネスを勉強すればするほど、「ビジネスとスポーツって一緒だな!」と思うことばかりなんです。特に、成功してるビジネスマンの考え方や行動は、スポーツで成功してる人の考え方や行動と同じなんです。

今日は誰もが知ってるビジネスマンのとある実例を紹介しながら、ヒントになるような話をしていきます。

いま私が使っているiPhoneを作った、あのスティーブ・ジョブズ。

2000年代、Appleが苦しんでいた時期。ジョブズは約200人の幹部を前に、こんな問いを投げかけました。

「もし今年、たった1つのことしかできないとしたら、それは何か?」

驚くべきことに、10個以上の目標を立てることを「無能の証」と厳しく批判したのです。

なぜでしょうか?

実はこの考え方、世界的企業のGoogleやYahooまでもが注目し、ジョブズに助言を求めたと言われています。さらに驚くべきことに、この原則は、ビジネスだけでなく、スポーツの世界でも大いに役立つんです。

今日は、そんなジョブズの教えから、成功の本質的な法則についてお話ししていきたいと思います。

誤解だらけの「生産性」の真実

なぜジョブズは「たった1つ」にこだわったのか?

多くの人は「生産性が高い=たくさんのことができる」と考えています。

例えば、新年の目標を立てるとき、あなたはどうしましたか?

「今年は10個のことを達成しよう!」
「これもやりたい、あれもやりたい!」

きっと多くの人が、たくさんの目標を立てているはずです。私も以前はそうでした。

でも、ジョブズはそんな考え方を完全に否定したんです。なぜなら、それは「人間の脳の仕組みに反している」からです。

人間の脳の不思議な特徴

私が数年前に学んだ最も衝撃的な事実の1つが、「人間の脳は基本的にシングルタスクの(同時に1つのことしかできない)生き物である」ということでした。

「えっ、でも私、いつも複数のことを同時にやってますよ?」

そう思った方も多いはず。

でも、実は私たちは「同時に」やっているわけではありません。「素早く切り替えている」だけなんです。

これを理解するために、面白い例え話があります。

満員電車で隣の車両に移動しようとするとき、人がぎゅうぎゅう詰めの車内をスムーズに進めますか?私たちの脳も「一度にたくさんのこと」をやろうとすると、これと同じように大きな抵抗を受けるんです。

実際の研究でも、マルチタスクによって、「生産性が最大40%低下してしまう」ことや「エラー率が50%以上上昇してしまう」こと、「記憶力が著しく低下してしまう」という結果が出てるんです。

2つの致命的な誤解

誤解その1:「早起きは三文の得」という幻想

「早起きは三文の得」

この言葉、日本では当たり前のように信じられていますよね。

でも、ジョブズはこういった「みんなが正しいと思っていること」にこそ、疑問を投げかけました。

科学的な研究によると、人には遺伝子で決まっている「クロノタイプ」と呼ばれる、生まれ持った活動リズムがあるんです。世の中の人々の割合はだいたいこんな感じ👇

  • 朝型の人:約30%

  • 夜型の人:約30%

  • その中間の人:約40%

これによると、「早起きが得」という言葉は、たった30%の人にしか当てはまらないんです!つまり、「夜型」の人は朝早く起きるのが苦手で、それは決して本人がだらしないわけでも、生活習慣のせいでもなく、DNAに刻まれた特性によるものということです。

世界のトップアスリートたちは、このことをよく知っています。

例えば、テニスの錦織圭選手は典型的な夜型。彼は自分のリズムに合わせて練習時間を組み立てています。これは、意識の高いビジネスマンの世界でも同じです。

誤解その2:「すべてをこなす」という罠

ある日ジョブズのこの言葉に出会い、感銘を受けました。

人々は『Yes』と言うことがフォーカスだと思っている。しかし、そうではない。フォーカスとは『No』と言うことなのだ

この言葉をきっかけに、私の行動は劇的に変化したんです。

「選択と集中」の驚くべき効果:ジョブズが教える"捨てる"技術

実は皆さん、ジョブズといえば「革新」のイメージが強いと思います。でも、彼の本当の凄さは「捨てる」ことにありました。

Appleが苦境にあった時、彼は300以上あった製品を、わずか10個にまで絞ったのです。

「えっ、そんなに捨てて大丈夫なの?」

そう思いますよね。でも、この決断によってAppleは見事に復活。iPhoneやiPadなど、私たちの生活を変える革新的な製品を次々と生み出していったのです。

情報が溢れる時代の課題

現代社会では、スマホやインターネットを通じて膨大な情報にアクセスできます。しかし、その情報量が多すぎて、何を信じるべきか迷うことも少なくありませんよね?

スポーツにおいても、様々なトレーニング方法や情報が溢れています。ただし、情報をうまく選別し、整理する能力がないと、あれもこれもと、情報や複数の人の話に踊らされ、逆にパフォーマンスを下げてしまう危険性すらあります。

こんな情報過多の状況では、自分自身の「」をしっかりと持つことが重要です。自分の軸がなければ、その情報が必要かどうかを判断できません。

そもそも、その軸があっているかどうかも重要で、合っているかどうかの判断材料となるのは、その軸を突き詰めて、周りと大差をつけるような結果に繋げられた経験があるかどうかです。

そういった経験がない人は、どうしようもないのかというとそうではなく、スポーツの現場でも、ビジネスの世界でも、優れた指導者やメンターの存在が欠かせません。

指導者の役割は、対象者が迷わないように、全体を見て適切な道を示すことです。情報社会の中で混乱しないよう、その場の情報に踊らされず、俯瞰的に長期的な視点でサポートできるのが指導者やメンターです。

自分が軸を突き詰めてゲームクリアしたことがない人は、そういった存在を軸に判断していくことで、結果としてゴールへの近道を見つけることができるでしょう。

「捨てる」ための4つの視点

ジョブズが教えてくれた「捨てる」ための4つの視点を、具体的にご紹介します。

1. いらない仕事(行動)を見極める

一例として、あるヘッドスパサロンの話を聞きました。

最初はホットペッパーでの集客や安い価格設定で、だけ彼構わず、できるだけ多くのお客様を集めようとしていたそうです。支払いの悪いお客様も受け入れて。

でも、そんななか思い切って「自分たちの施術の価値を理解してくれるお客様だけ」に絞るように、価格設定を含めて戦略を変えていったところ、どうなったと思いますか?

なんと、収益が大きく改善したんです。これが、まさに仕事の見極めによるパフォーマンスの向上ですね。

2. いらない案件を整理する

新車専門店の例も面白かったです。

美しい新車」を作るために、たくさんの工程を設けていました。でも実は、お客様のほとんどはそこまでの完璧さを求めていなかったんです。

そこで、製作工程を思い切って簡略化したところ、回転率が上がり、かえって収益が向上したそうです。

自身では、できる限り丁寧にした方がいい、完璧を求めた方がいいと思っても、意外と不要なこともあるということですね。

3. いらない時間の見直し

私の場合、ソフトバンク時代にこれを徹底的に実践しました。

通勤電車での時間も無駄にしません。始発電車を横目に、満員電車に自ら押し乗って、立ち寝で休息を取る。デスクワークでも常に体幹を意識する。食事は栄養価を最優先する。

一見極端に見えるかもしれません。でも、この「時間の選択と集中」が、世界的企業での仕事と競技の両立を可能にしたんです。

4. いらないコストの削減

これは単にお金の話ではありません。

時間、体力、気力、集中力。
これらも全て私たちの大切な「コスト」なんです。

例えば、夜型の人が無理に朝型の生活をする。これも一種の「無駄なコスト」と言えます。

また、今までの例でも出てきたような、不要なことに充てる時間も大きなコストです。

最強のタスク管理術:IBDメソッド

なぜ「3つ」なのか?

ジョブズは「1日の重要なタスク(やること)は3つまで」と言いました。

「たった3つ?そんなの無理でしょ?」

そう思う方も多いはず。でも、ここにも科学的な根拠があるんです。

人間の集中力には明確な限界があります。

  • 深い集中力が持続する時間:約90分

  • 効果的な休憩時間:15-20分

  • 1日の理想的な「深い仕事」の時間:4-5時間

つまり、1日のうち本当に集中して取り組めるのは、およそ3〜6つのタスクが限界と言われています。

IBDメソッドの実践方法

IBDメソッドとは、1918年にアメリカの鉄道会社の生産性を劇的に向上させた時間管理方法です。

では具体的に、どうやって1日のタスクを管理すればいいのでしょうか?私がソフトバンク時代から実践している方法をご紹介します。

まず、オフィスに着いたら毎朝始業時に、その日1日の30分ごとのスケジュールを作成していました。簡単にエクセルで表を作り、その時間帯にやることリストを入力していくんです。

「え?そんな細かく決めて、予定通りいくの?」

もちろん、予定外のことは必ず起きますし、だいたいは予定通りにはいきません。でも、1日の流れとゴールのイメージを持つことで、常に最適な判断ができるようになるんです。

また、練習の際も同じように、その日にやるべきことを明確にしていました。先ほど出てきたように、深い集中力が持続する時間は約90分ということで、1回の練習で意識することはだいたい1つに絞っていましたね。

例えば「今日はタイムにこだわる」と決めた日は、フォームが崩れようが、強度がおかしかろうが、徹底的に設定タイムで泳ぐことを最優先にしていました。もちろんもっと細かく「◯mは◯秒で、●mは●秒で泳ぐ!」というふうに具体的に。

このように、いろんな例を見てみても、ビジネスとスポーツって、やっぱり本質的に同じ構造なんです!

明日からできる3つのこと

今日お話しした内容を、明日から実践するためのポイントにまとめてみましょう。

①自分の「クロノタイプ」を知る

  • ネットでテストをしてみる

  • 無理に「朝型」を目指さない

  • 自分のリズムを大切にする

②「捨てる」を始める

  • まずは小さなことから

  • 「これは究極、本当に必要?」と問いかける

  • 勇気を持って「No」と言ってみる

③タスク管理を始める

  • 朝一番(or寝る前)に1日のざっくりな計画を立てる

  • 重要なタスクは3つまでに絞る

  • 予定通りにいかないと余裕を持つ

いかがでしたでしょうか?
「ビジネスとスポーツって瓜二つじゃね?」と思う気持ちが少しは伝わったでしょうか?

まだまだ紹介したいことは山ほどあるので、今度はこの考え方をより具体的に実践するための方法について、

  • 「質の高い休息」の重要性

  • 「逆算」による計画の立て方

  • 便利なツールの使い方

などについて、
詳しくお話ししていきたいと思いますのでお楽しみに!

ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。

この内容良かった!よく書いたなぁ!など思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです...!

また、これからも読者の皆さんに役立てるような発信をしていきたいので、「コメント欄」に質問や気になるエピソードを入力して教えてください!

それではまた次回お会いしましょう!
またね〜

フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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