
自分で簡単にチェックできる!?ドルフィンキック改善ドリル
どうも、足ひれ社長のヨシです!
突然ですが、ドルフィンキックでもフィンスイミングのウェービングでも、「うねり」はめちゃくちゃ重要なポイントだと思ったことありませんか?
とはいえ・・・
「実際どのくらいうねれば良いのかな...?」
「うねってはいるんだけど、連動してる気がしない…」
「スタートの後はできるけどターンの後が苦手…」
こんなことを思ったことがある方もいるんじゃないでしょうか?実は、これらはすべて水泳特有の共通の原因から生まれる悩みなんです。
水中動作は自分では見えません。鏡を見ながら練習できる陸上のスポーツとは違い、水泳は自分のフォームを確認することが難しい競技なんです。
特にドルフィンキックは、身体全体を使う複雑な動作だけに、なおさらです。
「でも、繰り返し練習すれば上手くなるんじゃない?」
そう思うかもしれません。しかし、ただ漠然と練習を重ねても、悪い癖が身についてしまうだけ。
大切なのは、「正しい感覚」を知ること。そして、その感覚が合っているかどうかを、すぐに、なんなら、やりながらフィードバックがあるかどうかです。
そんな中で、コーチやチームメイトに見てもらわなくても、ましてや動画で撮影しなくても、いま自分が良くできてるのかどうかがわかるような練習があったら、めちゃくちゃ良くないですか?
そんな、泳ぎながらスキルアップをしつつ、自分の泳ぎのチェックまでできてしまう、超優秀な練習方法を水中写真付きで解説していきますので、最後までチェックして、実践してみてください!
サイドキックがもたらす3つの劇的な効果
まず、その超優秀なドリルが何なのか先に言ってしまうと、ズバリ「サイドキック」です!
「あー、サイドキックなら良くやってるよ!」という方、いい調子です!いつもやってるサイドキックにちょっとした要素をプラスして、より質の高い練習になるようにしていきましょう。
また、今回はもちろん「ドルフィンキック」のサイドキックになりますが、バタ足のサイドキックならほとんどの人がやったことあるんじゃないですか?
難しそうと思わず、ぜひトライしてみましょう!
ポイントを抑えたサイドキックができれば、あなたのドルフィンキックは確実に変わります。言うなれば、サイドキックは最も正直な練習方法だからです。
「正直な練習方法?それって、どういうこと?」
そんな疑問が浮かんだかもしれませんね。実は、この「正直さ」こそが、サイドキックの最大の特徴なんです。
1. 水中での正確なキック感覚を養える
「横を向くだけなのに何だかやりづらい、、、!」
多くの方がこう感じることでしょう。下向きや仰向けの時は、重力や浮力によってキックが良くも悪くもコントロールされるのですが、横向きになることで自分できちんと動かせてなかったポイントがはっきりと分かるんです。
普段、キックの際にダウンキック(蹴り下げ)は意識できてるけど、アップキック(蹴り上げ)は意識の仕方がわからない、なんなら「アップキックって何?」という人もいるでしょう。
正直、ドルフィンキックの動作では、ダウンキックよりもアップキックの意識の方が大切で、ここができてない人はヤバいかもしれません…
でも、これは地球上で必ず生じてしまう重力・浮力がひとつの原因で、誰もが陥りやすく、仕方ないことなんです。
そこで、このサイドキックは横向きで泳ぐことによって、重力・浮力の影響を受けづらくしてくれるので、ダウンキックの時も、アップキックの時も、どちらも常に自分の動きでキックをコントロールすることができ、スキルアップに直結するんです。
2. フォームの問題点が即座にフィードバックされる
実際にやってみると…
「まっすぐ進めない...!」
「25m泳ぎきったら隣のコースに入ってた!!」
こんなことになる人もいるので面白いです…!冗談抜きで結構います(笑)心当たりありませんか?
でも、実はこれって逆に、めっちゃいいサインなんです。なぜなら、ここで出てくる、「サイドキックは正直者」。あなたのフォームの問題点を教えてくれてるんです。
よくあるサインと考えられる原因をカンタンにまとめると…
・背面に進んでしまう
→ダウンキックの方が強くなりすぎているサイン
→そもそもダウンキックがきちんと蹴れてないサイン
→上半身が反りすぎてるサイン など
・前面に進んでしまう
→ アップキックの方が強くなりすぎているサイン
→上半身が前にばかりいってしまっているサイン
→アゴを引きすぎているサイン など
こんなにたくさんのことを自分で気付くことができるってよくないですか?
考えてみてください。
コーチや仲間に見てもらわないと、普通に泳いでいて「ちょっとダウンキックの方が強いなぁ」とかなかなか気付けないですよね?
これがサイドキックのめちゃくちゃ良いところです。
3. 実践的な水中動作の習得につながる
これはおまけ的な要素でもありますが、一番実践に直結する要素でもあります。
それは何かというと「ターン後の動作」に直結するということです。
これも皆さん、よく考えてみてください。
1回の練習でトータルすると、50mを20本も30本もやりますよね?その時って毎回、壁を蹴ってスタートしますよね?
一方、レースの時に壁を蹴る時っていつですか?
初めはスタート台から飛び込むので、実は、壁を蹴るのはターンの時だけなんです!
ということは、下を向いた姿勢で壁を蹴るシチュエーションって、レースだとないんですね。
ターン後は基本的には横か斜めを向いた姿勢で壁を蹴って、ドルフィンキックをして泳ぎ出します。
だから、サイドキックのドルフィンキックがめちゃくちゃ重要なんです。壁を蹴った時のスピードは泳ぎにしっかりつなげたいですからね。
「へぇ、そう考えると確かに...」
その通りです。
だから「サイドキック苦手〜!てへぺろ」とか言ってる場合じゃないんです(笑)
普段からこの感覚を養っておくことで、レースでの水中動作がグッと安定します。その違いは、タイムにもはっきりと表れてくるはずです。
効果的な練習方法
「もうじゅうぶん分かった!でも、具体的にどこを意識して練習すればいいの?」
その質問を待っていました!
今回も特別に、写真を使って実践的に解説していきます
いつもやってる人は、いつものやり方を振り返ってブラッシュアップしてくれたらOK!
やったことのない人は、ポイントを押さえて、意識してみて、挑戦してみることが大切💡
いきなり完璧にできる必要はないので、半年〜1年かけてそれなりにできるようになれれば、万々歳だと思いますよ🙌
基本フォームの写真付き解説(水上・水中)
やり方がわからない人は、まずは写真を左上から順番に見て、一連の動きをイメージしましょう。
その後にポイントを読んでもう一度見てみればOKです。
☆意識するポイント☆

<1枚目の写真のポイント>
・ダウンキックに入る前のうねりを作る局面の意識として、赤い線で示している通り、「手→胸→お腹→腰→膝」が同じ場所を通るように意識をしてうねりを作っていきましょう。
・この時、もう一つ意識ができれば、写真のように足(フィン)の位置は、最後まで同じ場所に留めていられると良いです。

<2枚目の写真のポイント>
・1枚目の写真で引いた赤線と同じラインを、キックの打ち終わり地点になるようにキックしましょう。
※強い蹴り込みは不要です。その理由は文末の関連記事をご覧ください!
・青い線は背面側の「これ以上いかないように!」の基準です。「手→肩→背中→腰→お尻→足(フィン)」がこのラインを超えないようにしましょう。
※上半身を反る動きが苦手な人は、手から順番にこのラインを通るように意識しましょう。
続いて、水中で正面から撮ったものも載せちゃいます。
水上の写真とほぼ同じ局面を切り出してますので、先ほどのポイントを見ながら、水中だとこんな感じなのかぁとイメージしてください!


見てください!
それぞれ画面を横にして並べてみたのが👇
まるで普通にドルフィンキックをしているように見えますね。

水中で自由自在に動くことはめちゃくちゃ難しいこと。先ほどのポイントを意識したサイドキックも、最初は「難しい...」と感じるかもしれません。
でも、それは当たり前のこと。新しい感覚を掴むためには、少しの「慣れない時期」が必要なんです。
「やりづらい」という感覚があるからこそ、眠っている神経が活性化して、運動神経の成長につながるんです!
「やりやすい」練習ばかりやっていると成長できません。新しいものに挑戦する機会を作っていきましょう!
さあ、明日から始めてみよう!
「よし、明日からやってみよう!」
その意欲、大切にしてください!
今回はなかなか貴重な解説になったと思いますので、ぜひ何度も見返しながら、あなたのベストタイム更新に役立ていただければと思います。
動画で見たいという方はコメントで教えてください!
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
この内容良かった!よく書いたなぁ!など思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです...!
また、これからも読者の皆さんに役立てるような発信をしていきたいので、「コメント欄」に質問や気になるエピソードを入力して教えてください!
それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀
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