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クラス分けと授業について
南京大学でのクラス分けは、最初に行われるプレイスメントテストによって決まります。学生たちは、そのテスト結果に基づき、初級から上級までのクラス(A〜Dクラス)、そして最上級の「文化班」に振り分けられます。文化班では、中国語で中国の歴史や文化に関する講義を受けることができ、簡単な翻訳講座も含まれています。
私はBクラスに所属しました。クラスメイトは、ドイツ人が3人、イギリス人が1人、ギリシャ人が1人、そして日本人が4人という構成です。
授業中、イギリス人とギリシャ人のクラスメイトが、ガムを噛みながら足を投げ出して座っている姿には少し驚きました。しかし、彼らは授業中に疑問があればすぐに質問し、理解しようとする真面目な学生たちです。授業への姿勢やスタイルが日本とは少し異なるのだと感じました。
同じクラスにいる欧州のクラスメイトたちが、一つ一つの漢字の表記に苦労している様子を見ていると、日本人として漢字が自然に使えることが、中国語を学ぶ上でどれほど有利かを改めて実感しました。漢字のない国から来た学生たちに比べて、もっと早く上達しなければと感じます。
中級クラスの授業内容
中級クラスの授業内容は、説明が中国人の先生による中国語で行われる点が異なるだけで、日本で受ける授業とよく似ています。
授業は教科書に沿って進み、読み合わせ、新出単語の説明、文法解釈、例文作りなどが行われます。使用する教科書は日本でもよく使われる北京言語大学出版のもので、内容もこれといって特殊な事はありません。リスニングの授業では、先生はカセットテープを流すだけのこともあります。
でもどの授業でも先生たちの脱線話が興味深いです。
中には、特定の国や民族、性的マイノリティなどに対して厳しい言葉を使う先生もいます。全ての先生がそうだというわけではありませんが、時には極端な意見を持つ先生もおり、日本では聞かれない発言に驚かされたり、考えさせられることもありました。
値引き交渉の際に使える表現や、美味しいレストランの情報など、留学生活に役立つ話題に発展することもあります。先生たちの休日の過ごし方や、中国文化に関する興味深い話が出ることもあり、教科書には載っていない実用的な情報を得ることができます。特に上位クラスでは、こうした自由な会話が楽しめます。
留学と語学学習の効率について
語学の基礎は、日本で日本語を使って学んだ方が、学習の効率が良いと感じました。中国語で一から文法の基礎を学ぶのは非常に大変です。学習の初期段階では、他人に教わるよりも、自分でコツコツと覚えるべきことが山積みです。時間や資金が限られている留学生活では、ある程度の語学力を身につけてから留学する方が、効率的だと強く感じました。これは、英語圏への留学についても同じことが言えると思います。
私ももうちょっと日本で基礎的な部分を固めてくるべきだったな、と反省しています。
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