『バック・イン・アクション』レビュー 年齢を重ねても輝き続けるスパイ夫婦の痛快アクション
Netflixで新作『バック・イン・アクション』を見ました。10年ぶりに復帰したキャメロン・ディアスと、ジェイミー・フォックスが主演を務める痛快アクションコメディです。
物語は、CIAのエリートスパイだった夫婦が、15年前に身を隠して平凡な家族として暮らしはじめたところから始まります。ある日、正体がバレててしまい、反抗期真っ只中の10代の子供たちを巻き込みながら、危険な任務に立ち向かうことになりるんです。
52歳とは思えないキャメロン・ディアスの体型維持には目を見張るものがありました。撮影に向けて、高強度インターバルトレーニングやピラティスなど、厳しい準備を重ねたそうです。10年のブランクを感じさせない体当たりの演技と明るい笑顔に、久しぶりに心がときめきました。
実はこの作品には、想像以上に壮絶な裏話がありました。撮影中の2023年4月、ジェイミー・フォックスが突然の健康問題で緊急入院。20日間の記憶が消失するほどの重篤な状態に陥り、一時は歩行も困難だったそうです。その後、奇跡的な回復を遂げて本作の完成にこぎつけたそうなんですが、もうスパイ映画以上にハードで、あまりにミステリアスな話でびっくりしました。今日こうやって笑いながらこの映画を見られることにすごく感動を覚えます。
今回彼はキャメロンの映画復帰への説得や、この作品のプロデュースそのものにも関わっていたそうで、本当に作品が完成してよかったなぁと思いました。
ところでこの映画のラストでは、いろいろと新たな謎が提示されて、続編への期待が高まる終わり方となっています。ぜひシリーズ化して、これからも鍛え上げた大人の魅力を見せてほしいと思います。