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田村セツコ さんエッセイ      「人生はごちそう」こぼれ話 ①

 こんにちは、あさ出版noteにお越しいただきありがとうございます。今回は、84歳のかわいいイラストレーター、田村セツコさんのエッセイ『人生はごちそう』に入りきらなかったお話しをご紹介します。

腰に空気を入れる


腰に空気を入れるっていうのは、深く呼吸するってこと。
実際は肺で呼吸するけど、「腰まで届いてほしい」と思って、
腰まで空気が届くようにイメージして深呼吸するという意識ね。
こうやって意識するとしないでは、だいぶ違うーー。

 ただ呼吸するだけじゃなくて、
「腰にまで空気が届くように息をしましょう」
「腰にまで空気が届くように空気を吸いましょう」って意識すると、
とても落ち着いて深く空気が吸えるのよ。
体の健康もそうだし、メンタルの健康にもつながる感じね。

それに、呼吸するたびに、
臓器がマッサージされるっていうのも、意識ね。
呼吸すると、鼻から息を吸って、肺に行って……。
普通はここで終わっちゃうんだけど、
臓器がマッサージにされるって意識するの。
今、吸い込んだ空気や酸素によって、
臓器がマッサージされるって、普段は考えないよね。
でも、呼吸すると、胃とか、腸にも影響するっていう風に気づいて、
意識するだけでも良い影響があるみたいなのね。

 呼吸って誰もがしてるんだけど、
だからこそ意識して呼吸すると、全然効果が違うらしいわ。
意識するっていうことが、大事なの。

 誰でも酸素を吸って、二酸化炭素を吐く、スーハースーハーって!
そういうふうにして誰でもやってるんだけど、
「あぁ、これが魂にも栄養になるんだわ」
「あぁ、内臓もマッサージされるんだわ」
「あー筋肉にも皮膚にも行き渡る。今は骨のとこかな」
なんて、全部に影響してるの。
最終的には、脳にも良いってわけ。

 まあ、身体と心は区別できないからね。
身体と心は連動していて、くっついてるから、
呼吸の影響ってすごい大きいみたいね。

お金もかからなくて、一番健康と美容に良いのは、呼吸ね。

イラスト 田村セツコ

お話しはここまでですが、この後
「気楽な状態では、筋肉は弾力性を持ち総合的に作用する」
「雲水の生活」

という2つのお話を、有料にて掲載しています。

『人生はごちそう』を読んでいない方にも、楽しんでいただけるはずです。
この機会に、ぜひ、ご覧ください。

本も、お手に取っていただけると嬉しいです。
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紙の本、電子書籍だけでなく、朗読でお話しが聴けるオーディオブックも発売しました。家事をしながら、ごろんと横になりながら、寝る前にお布団の中でも、お話しが聴けます。本を読むのはちょっと、という方も、ぜひ、この機会にいかがでしょうか☺


【目次】
まえがき 人生はおいしいごちそう。捨てるところがありません。
第1章 いつでも、どこでも、普段着のまま甘味
第2章 幸せのかけらを探して酸味
第3章 肩の力を抜いて、さあ歌いましょう塩味
第4章 泣きたいときこそSmileね辛味
第5章 どんなことも素晴らしいと思えるようになるの渋味
第6章 人は皆、老いていくもの旨味
セツコの本棚
あとがき

田村セツコ(たむら・せつこ)
イラストレーター エッセイスト
1938年、東京生まれ。高校卒業後、銀行OLを経て、画家・松本かつぢ氏の紹介でイラストの道へ。
1960年代に少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)や『なかよし』(講談社)、『マーガレット』(集英社)、『少女クラブ』(講談社)の表紙や“おしゃれページ"で活躍。
1970年代には全国十数社と契約を結び、文具や小物などの“セツコ・グッズ"で一世を風靡。
1980年以降、ポプラ社の名作童話の挿絵や詩作、エッセイも手がける。現在はコラージュ技法を使った立体作品「こもりびと」シリーズなどの作品を精力的に製作し、年に数回、個展を開催。講演会、トークショーなどで多くの方に元気を与え続けている。
『おちゃめ力宣言します! 』(河出書房新社)、『あなたにあえてよかった』(興陽館)など、著書多数。

このあと
「気楽な状態では、筋肉は弾力性を持ち総合的に作用する」
「雲水の生活」

を有料にてお届けします。
ぜひ、この機会にいかがでしょうか🎀

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