【本に寄せて】うたうおばけ(くどうれいん・講談社文庫)
くどうれいんのエッセイ集「虎のたましい人魚の涙」は先日読んだ。
予想以上に面白くて、すぐに別のエッセイ集「うたうおばけ」を手に入れた。
こちらは終始一貫して、くどうさんのお友だちなど身近な人たちを取り上げている。
どうやら、くどうさんの周囲はクセの強い人ばかりのようだ。
「うたうおばけ」の直前に読んだのが、これまたクセの強い人間が主人公の「成瀬は天下を取りにいく」だった。
おかげで、両方の世界が私の脳内で結びついてしまって困った。
そう。
くどうさんのエッセイに登場する人たちは、クセの強さであの「成瀬」にひけを取らない。
そんな人たちに囲まれたくどうさんは・・・当然クセが強いに違いない。
だって、類は友を呼ぶっていうもの。
たくさんのエッセイが掲載されているが、私が一番面白かったのは「エリマキトカゲ」。
爆笑した。
こんな人生を現実に送ってる人がいるんだなぁと、しみじみ思う。
ちょっとうらやましいような。
ちょっと悔しいような。
これだからエッセイを読むのはやめられない。
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