『ビジネスに革命を起こすトッププレゼンテーションの技術~The Age of Top Presentation』 作者:光畑真樹
著者は、イベント企画制作のプロフェッショナルとして、「イベントプロデュースを通じて世界中に幸せを届ける」ことをビジョンに掲げ、これまで数々のPRイベントや社内イベントを手掛けてきた。
イベントの主な目的たるブランディングには、外部に向けたエクスターナルブランディングと、社内向けのインターナルブランディングとに分けられる。
そして、ここでいうイベントとは、エンタメの類いや、展示会、発表会といったもの以外の、例えば株主総会や、キックオフミーティングなども含めている。
著者は、これまでの経験から、オープニング演出や空間デザインをどんなに頑張ってみても、企業のトップによるプレゼンテーションには到底敵わない。参加者が期待しているのはトップの声なのだとの確信を得たと言う。
トッププレゼンテーションが企業経営にいかに良い効果をもたらすのか?
トッププレゼンテーションの効果を最大限に高めるにはどうしたらいいのか?
本書のテーマはこれらである。
イベント若しくは、トッププレゼンテーションを行なう目的とは何か?
外部向けのものでは、ブランディングが一つ。そして、もう一つは購買行動に繋げることだ。
また、内部向けならば、従業員のモチベーションを高めることから、顧客満足度向上へと発展することが一つ。企業理念や提供価値が浸透し、企業のブランド価値を向上させることも一つ。加えて、組織内のコミュニケーションを活性化する効果もその一つに挙げられる。
どんなに立派なイベントやトッププレゼンテーションであっても、これらの効果を得られなくては意味を成さない。
ゴールを設定し、それを得る為に企画を作っていくのだ。
著者は、まず企業に於けるトッププレゼンテーションの必要性と、その考え方や具体的な技術ついて詳述する。そして、そのプレゼンテーションを活かす為の場としてのイベントをいかに効果的なものとするか、どう準備するかも説明していく。
たとえ経営のトップでなくとも、プレゼンを行なうこととは? ということを知っておくのは無駄にはならないであろう。
また、イベンターの立場から読んでも、参考になり得る一冊と思う。
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