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『ぐっすり眠る習慣』 作者: 白濱龍太郎

著者は、睡眠専門医だそうで、これまでに睡眠に悩む人々を2万人も治療してきたのだと言う。
その著者の言うには、なかなか眠れない人の9割は日中の行動を間違えているとのことで、本書では、そんな人達にぐっすり眠る為の習慣術を伝えようというのが趣旨なのだ。
意外と知られていない、そして、今すぐ出来て一生眠りに困らなくなる睡眠に良い習慣。
これは気になっちゃうでしょう。

睡眠で大切なのは、量より質。単に長く眠ることが良い睡眠ではない。
深睡眠にまで到達出来て、且つ、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが良い状態こそ、脳や心、身体全体の疲れをしっかり取り除くことが出来る。
本書では、睡眠のメカニズムの解説に始まり、睡眠に良いちょっとした動作や、食事、メンタルなどの医学的知見に基づいた情報が詰まっているので、活用したい。
大事なのは入眠4時間後にしっかりレム睡眠に入ること。さらには深睡眠に至ることだ。但し、ストレス解消の為にはノンレム睡眠が役に立つというのだから人間は面白い。
睡眠時間の不足は、がんなどの疾病リスクも上がるとの統計もハッキリと出ているのだと言う。そして眠り過ぎも却って健康には良くないらしい。最良なのは7時間前後だそうだ。
これは良いこと知った。

私は、十余年前はショートスリーパーであった。一日4時間ほどの睡眠で全く平気だった。
しかし、或る時期から考えを改めた。やはり人間はそれなりの時間を睡眠に充てなければならないものなのだと気付いたからだ。
どうせなら、それは質の高い睡眠にしたいし、そうすべきだろう。

眠っている時間は、空白の時間ではなく、日中のパフォーマンスを高める為のメンテナンス時間である。しっかり休める習慣を身につけて、明日をもっと良い日にしよう。その積み重ねで人生さえ変えてしまおう。
著者も、そう言っている。


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