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カンタン簡単かんたん感嘆

前回、誰にでもできるカンタンなお仕事について書いたのだが
求人広告をよく見ると
「簡単」と、漢字で書いてあることもあるが
「カンタン」と、カタカナ表記の場合が多いように思える。
そこで私は思ったのである。

カタカナの「カンタン」が「簡単」であるとは限らないのではないか

もしかすると、阿鼻叫喚の「喚」に
嘆きの「嘆」でカンタンなのかもしれない。

「喚嘆」…

見たことのない単語ではあるが、非常に難易度の高さや絶望感を感じさせる言葉だ。
まるで地獄のような単語である。

これであれば、今まで上手く行かなかったことが多いのも納得だ。
私は簡単ではなく喚嘆なお仕事の方に応募してしまっていたに違いない。

一見、簡単そうな作業ばかりだから余計に騙されていたが
実際、本当に難しい作業だったのだ。

誰にでもできるというのは、誰にでも挑戦できるという意味合いだったのかもしれない。


なんとも恐ろしい事実に気づいてしまったものである。

シール貼りで0.5mmくらい直線的にズレて、貼り直そうとしてシールを駄目にしてしまった時も、

箱を折って組み立てていたら、変な所に折り目がついて台無しにした時も、

空ダンボールを積み重ねていたら雪崩れてきた時も、

しかもそれが社員の頭部を直撃して ものすごく気まずかった時も、

数量確認しようとしたら、数えるたびに違う数になって頭を抱えた時も、

ネジ穴に上手くネジが入らないのも、

ネジがいつもナメるのも、

掃除が下手なのも、

部品が飛ぶのも、

その他いろいろ

簡単ではなく喚嘆だったせいなのに違いないのである。

カンタン恐るべし。



…と、思ったが
実際、普通に簡単に作業している人も多い。

ナチュラルに簡単に作業している人は本当にすごい。
喚嘆どころか甘淡という感じである。
まさに感嘆である。
そういう人に、わたしもなりたい。

あと、これからはカンタンではなく
簡単と明記してある仕事に応募するようにしようと思いました。(でも多分変わらないと思うけど)

そして、非常にどうでもいいことだけど
カンタンカンタン書いていたら
だんだんパンダの名前みたく思えてきた。
カンカンタンタン かわいい。



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