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クリスマスイブに幕末の夢

 おはようございます、メリークリスマス!昨日がイブで、さっきまでの夜はイブの夜ってことでいいんですよね。今朝見た夢がなまなましく、映画のようで面白かったので報告しますね。

 時は幕末。ぼくは地方の宿街でヤクザにいじられて笑ってる幇間なんだけど、いざ自分の誇りを傷つけた奴には残酷な「結局ヤクザ」の本性を表して「自分の反吐の中で溺れな」って言いながら便所で褌姿の敵ヤクザをドスでめった刺しにしてました。

 映画『幕末太陽傳』や『次郎長三国志』なんかで描かれるような「幕末期を生きるヤクザ」ってのを、舞台で演じたことがあります。盟友である細川博司さんの脚本演出で『市と惣左の恋ひ慕ふ』(2017年遊空間がざびぃ)という作品です。

 ぼくは久々の役者としての出演で稽古場でも舞い上がっており、印象に残っているダメ出しは「演技する喜びに満ち溢れすぎている」でした。板の上に一秒でも多く立っていたい、少しでも多くの情報をこの役に注ぎ込みたい。演出する側としては「余計なことしてんじゃないよ」の一言で済ませたいことを、ぼく自身が稽古場でやってしまっていたんですね。

 それから一年後の舞台『ルドベキア』では、特殊な重心移動以外はとくに意識することなく、キャバクラの店長の役を演じることができました。自分のお客さんや、知り合いだけではなく、ぼくのことを誰かも知らない方に感想を役の頂けたのが、何よりも嬉しく幸福なことでした。

 さて、いよいよ2019年も暮れて、明けて2020年1月に舞台の出演が決まっています。劇団粋雅堂『NIGH(ネイ)』。ネイと呼ばれる人工知性と人間の物語。ぼくが演じるのはなんとジャーナリスト。ネイ研究の権威である萌場博士の身辺を探りながら、出来事の輪郭を彩ります。

 稽古場では音韻に焦点を絞りながらチューニングを繰り返して、共演者の皆さんとのハーモニーを探っています。まだまだ稽古序盤なので「演じる喜び」に満ち満ち溢れてしまっているのですが、すぐに静かで騒々しいネイの世界に没頭して、本番では役者としての新しい姿をお見せできそうです。

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