見出し画像

フェミニズム・脱コルを受容するには(受容するべきか?

先日初めて眉毛サロンなるものに行ってきた。

ブラジリアンワックスのようなもので眉毛を抜いて、理想の眉毛に整えるというもの。


インスタのストーリーで好きなインスタグラマーが行っているのを見て持ち前の衝動性を発揮、その場で予約をした。





最近は自粛で新しい人との出会いがほとんどなかったため、眉毛サロンのお姉さんとの会話が新鮮だった。


理想の眉毛の形を聞かれ、
私はギャルの眉毛にしたいと伝えると

「あ、みちょぱちゃんみたいな感じですか?」

と返ってきた。
実は私はギャルを全然知らない。

「みちょぱさんは知らないんですけど…」

と変な沈黙を作ってしまった。



大体、自分の中のギャル像が定まっていないのだ。
話しながら頭に浮かんだのはキムカーダシアン やヴィクトリアベッカム。

ただ彼らは別にギャルじゃないし、
かっこいいけどあの眉毛にしたいわけでもない。



結局、人物で伝えるのは難しかったので、
お姉さんと色々話し合いながら形を決めた。





施術中、お互いの趣味の話なんかをしていって、話題は好きな音楽に。

「邦ロック好きです〜」というお姉さん。

邦ロックというのは、
キングヌーか?
あいみょんか??
カネコアヤノか???
ミツメか????


うまく広げられなそうだったので、
自分はヒップホップが好きなことを告げると、

「私も日本のヒップホップ聴きます!誰聴きますか??」

とテンションの上がるお姉さん。


日本のヒップホップ…

クリーピーナッツか?
chelmicoか??
バトル系か???
はたまた舐達麻?????


頭の中で色々と探りながら、アルバムも出たことですし

「PUNPEEとか好きです」

と答えるとへえ、聞いてみますねという反応だったので読みはハズレてしまった。




ただLEXと(sic)boyが好きという意外なところを攻めていたようで、少しだけ盛り上がった。




初対面の人と音楽の話をするときにどのラインで話をするか問題を久々に体感。


音楽以外でも好きな作家とか、芸人とか、ラーメンとか、色々あるんだろうな。









最近、「脱コル」という言葉をよく目にする。


例の如くうまく説明できないので、
皆様調べてほしいのだが
フェミニズムの運動と同じく昨今広がっている「女性ジェンダーからの解放」するための運動・言葉ですね。


脱コルセット。


フェミニズムや脱コルの運動は否定しないけれど、全肯定できない自分がいるのはなんでかなあとずっと考えている。



「私は前からラフな格好してスッピンで男の目を気にしてませんけど」
「私が化粧するのは自分のため」
「今日は楽チンにワンピース#脱コル」

というこれもある種のマウントをとった主張やファッション脱コルに対して

「いやいやそれは脱コルじゃないから!!」
「脱コルはミソジニーへの抵抗など女性解放運動のことです、ちゃんと意味をわかってください」

と脱コル派が正す、
という一連の流れが目に入ってくること自体が
なんだか体力を削られてしまうんだろうなあ、自分の場合は。と思う。



どっちが悪いとかどっちの主張が気に入らないとかではなくて、
フェミニズムの話になるとそういう揉め事が出てきやすい。



でも、その揉め事から目を逸らしちゃいけないんですよね、わかります!!!
わかりますけど!!!!


とぐるぐる頭にいろんな考えが湧いては消え、湧いては消えを繰り返している。




同時に、たとえば自分はエログロナンセンスや鬼畜・電波系のサブカルチックなものに昔から興味があり、今の時代じゃ到底許されないようなアブノーマルな内容のものも結構あって、
自分が今の世の中に即していないものに興味がある人間というのは
フェミニズムを100%受容できない理由のひとつになっていそうだなと思った。


ニュアンスは違うけれども自分の中のどこかに、
テレビ局とかの「昔はいい時代だったおじさん」に近い誰かが住んでいるのでは、みたいな(恐ろしい)。


生きやすさを求めて
色々なものを制限、批判していくと自分たちが逆に生きにくくなっちゃうじゃん!

みたいな気持ちもきっとどこかにある。




考えを改めなければならないと思う一方、
無理矢理100%受け入れる必要もないと思うので、ちょうどいい塩梅で自分が納得できるところを見つけたい。


※眉毛のことだけ書こうと思ったのに急にこの話を書きたくなって、あたかも意味合いがあるような感じになってしまったが意味合いはない。





いいなと思ったら応援しよう!