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いまインプットしている知識と同じものが浮かんだ体験

ツイッターの方で先につぶやいたのだが昨日「影響力の武器」っていう本を読んでいた時に、こんな例があげられたページがあった。

女性が殺されそうになっているところを38人もの人が目撃していたのに、誰も警察に通報しなかったのはなぜなのか?

この殺人事件が報道された当初は周りに誰もいない状況の中で殺されたのだとばかり思われていたそうですが、ある記者が警察に取材した過程で、実は目撃者が38人も居た事が判明しました。

これに驚いた記者はすぐに特集記事を書いたそうです。

こうなってくるとこの殺人事件は単なる悲しい事件に留まらなくなりました。

むしろなぜそれだけの目撃者が居たなのに、誰も警察に通報しなかったのか?その中に善良な市民はいなかったのか?

そんな不可解な事件という事でクローズアップされました。

その目撃者に話を聞いてもあまり納得する答えは返ってきません。

「恐かった」「事件に巻き込まれたくなかった」

という声にもどうも首を傾げるのです。

なぜならその目撃者達はアパートの窓際から見下ろしていたという形でその事件の様子を見ていたため、安全な場所には居たのです。

それだったら警察に通報するくらいの冷静さはあるだろうというのが一般的な見解です。なのにそうはしなかった・・・。

この現象は「傍観者効果」という社会心理学にあたります。

そしてそれが提唱されるきっかけとなった事件がまさにこの殺人事件なのです。心理学者などの間では有名な事件になります。ウィキペディアよりもこの本での方がより詳しく記されていましたね。

自分以外にも見ている人がいると率先して行動を起こす事はしないという心理だそうです。その人数が多ければ多いほどその効果は強いです。

「これだけいるなら誰かがやってくれるだろう」

そんな心理になるのでしょうね。

このエピソードを読んで、

「あれ、もしかしてあの漫画ってこれのことを言ってたんじゃね?」

と思い浮かびました。その漫画が・・・、

「そう、もうお分かりだろう・・・」

「誰も・・・消防車を呼んでいないのある!!!」

このフレーズが繰り返される漫画、確か数年前にツイッターで回ってきて読んでみて当時はそういうタッチというのもあって爆笑してしまいましたが、実際は悲しい事件が発端なんですよね。

その漫画を久しぶりに全編読んでみたらこの事件にも触れられていましたね。

まさにこの「傍観者効果」を描いた漫画ということでした。

漫画のタイトルは「アフロ田中シリーズ」で作者はのりつけ雅春さんです。

https://twitter.com/zenbutukawarete(ツイッターアカウント)

この作者さんがツイッターでこの話を公開したことから、いままで知らなかった自分にまで広まったのでしょう。


ちょっと理解するのには難しい本なのですが、こうしてなんとか必死になって読んでみて、まさに過去に見聞きしたものをドンピシャで思い浮かべたのはなんか嬉しいものです 笑

状況はかなり似ているというものもありますが、こうしてインプットしている最中に、過去の体験からその知識を当てはめることができるというのは、爽快感がありますね。

応用力というのでしょうか、これは生きていく上では絶対に必要になると思います。

やはりせっかく学校で教わっても、その授業内では理解できていても、そこで止まってしまい、それを別の教科やもっと先の日常生活に生かす事ができないというのはもったいないです。

こういうのを「点と点を一本の線で繋ぐ」と言ったりしますよね。

「文章の読解力」というと「国語」のことが思い浮かびがちですが、

その能力というのは言ってしまえば、どういう問題が出されているのか理解する力でもあるので全ての教科で良い成績を取るために必要な能力と今では言われています。

歴史というのを勉強すればずーっと平和な時代というのはなかなかないから、いつかまた戦争は起きる、いまはまさにそんな不穏な空気を感じていると、すごい事をいう子供もいます。

せっかく勉強しているなら、こういう普段の生活や別の分野のところでも役に立たないか?そんなところまで考えが及ぶとそれのインプットしたものは、学校を卒業した後も人生で役に立つものとして手助けしてくれるのではないでしょうか?

その読んでいた本というのは、こういう心理学的な面を学べて、それを悪用した例など詐欺に遭わない、騙されないための本とも言えるので、今後生きていく上で悪徳な人に騙されないためにも読んでおいても良いと思います。


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