見出し画像

第8章 中学受験残り4カ月でやることと親の覚悟


受験まで残り4カ月、今の学習状況を冷静に見直す最後のタイミングです。大手集団塾や大学生による個別指導に依存している場合、今一度、子どもに合った学習スタイルかどうかを考える必要があります。


特に大手集団塾では、上位層向けのカリキュラムが多いため、一人ひとりへのフォローが不十分になることも少なくありません。プロ講師による専属管理がない場合、残り4カ月をどのように過ごすか、再考することが不可欠です。




1.集団塾や個別指導の限界

集団塾の日曜特訓や志望校対策は、問題を解くことに主眼を置きがちですが、その後の定着度や弱点克服がしっかり行われているかは生徒自身に依存します。演習の進み具合を確認せずに、ただ次の問題に進むだけでは、得点力は思ったほど伸びません。


大学生の個別指導も、プロ講師のように経験豊富でないため、適切な進捗管理や指導が不足していることがあります。プロの目が届かない状況では、子どもの学習効果を最大化するのは難しいです。ここでの対策は、残りの時間をいかに効率的に使うかをしっかり見極めることです。


親ができるのであれば、徹底的に最終管理をしても、この時期は良いと思います。しかし、命令口調ではなく、二人三脚で共に受験に向けて家族が一丸になって進んでいるという姿勢が、中学受験の合格以上に大切な家族の絆を深めます。



ただし、失敗すると、この先に家族の絆に大きな爪痕を残してしまう可能性も忘れないでください。



2.残り4カ月の学習計画

ここからの4カ月間は、ただ単に問題を解くだけでは足りません。目指すべきは、効率的かつ計画的な学習です。



たとえば、1日5時間の勉強時間があるとします。(通塾の状況によって異なりますが、同じ比率で配分してみてください)。



600時間の学習時間を4科目に分配し、重点的に取り組むべき分野を明確にしましょう。


算数:40%(240時間)

算数は基礎力と応用力が合格の鍵です。過去のミスを徹底的に分析し、問題演習の解き直しを重視しましょう。ミスを減らし、確実に得点できるようにすることが重要です。


国語:30%(180時間)

読解力を高めるためには、日々の継続が必要です。特に長文読解の問題を解く練習を増やし、漢字や語彙の定着を図ることが目標です。模擬試験を活用し、実際の試験に慣れることも有効です。



理科:15%(90時間)

理科は暗記だけでなく、物理や化学の計算問題にも重点を置いて取り組みましょう。実験の内容や仕組みを理解することが、知識を応用する力をつけるポイントです。



社会:15%(90時間)

社会は暗記が中心の科目です。特に地理、歴史、公民をバランスよく学び、重要なポイントを押さえつつ、繰り返し復習することが大切です。



ただ時間をかけるだけでなく、効果的な定着を目指すことで、得点力を飛躍的に向上させることが可能です。



3.親としての冷静なサポート

子どもにプレッシャーをかけることは、逆効果です。



親の焦りや不安が子どもに伝わってしまうと、子ども自身が全力で取り組む余裕を失います。この時期、親が冷静で安定したサポートを行うことが、子どもの安心感と集中力を高める鍵になります。


たとえば、成績が一時的に下がっても、「今は踏ん張り時だよ」と前向きなアドバイスをし、学習を後押ししましょう。また、どんなに小さな成功でも「今日はこれができたね」と認めてあげることが、子どもの自信を育む上で非常に重要です。



親の言葉一つで、子どもの気持ちは大きく変わります。プレッシャーをかけすぎるのではなく、穏やかな態度で子どもを励ますことが、親に求められるサポートです。



特に、模試の結果や宿題の進み具合を見て一喜一憂するのではなく、長期的な視点で子どもの成長を見守りましょう。



また、失敗を経験した際には、「次に何を改善すればいいか」を一緒に考える姿勢が大切です。これによって、失敗が次の学びのステップとして活用されるようになります。



結果だけを見て判断するのではなく、プロセスを評価し、前向きなフィードバックを心がけることで、子どもも自然と「次はもっと頑張ろう」と思えるようになります。



4.親の覚悟と子どもへの信頼

受験は親子の共同作業である一方、最終的には子ども自身が試験に向かうものです。親が子どもの勉強に口出ししすぎたり、過剰に心配することは、子どもの自立を妨げることがあります。ここで大切なのは、親が子を信頼して見守る覚悟を持つことです。



私自身、娘の受験時に感じたことですが、親が焦って何かを強制するよりも、子ども自身に責任を持たせる方が、意外と効果的でした。親としてはどうしても不安になりますが、子どもは親が思っている以上に冷静に状況を見極めていることが多いのです。


特に、模試やテストの結果で思うような成果が出なかったときも、「ここからどう対策するかを一緒に考えよう」といったアプローチをすることで、子ども自身が状況を冷静に受け止め、次のステップへ進む力がつきます。


実際に私自身も、娘の受験中に不安や焦りが出てしまいました。そこで、少しでもそれを抑えようと思い、今まで持っていなかった数学検定2級の受検を目標に立てて、少し勉強をしてみました(´∀`)。


結果として、2次試験で1問ミスしてしまい、💦満点は逃しましたが😢、こうした目標が私自身の焦りを落ち着ける助けにもなりました。


また、親が一喜一憂せずに安定した態度でいることが、子どもにとっては大きな安心感を与えます。親自身もストレスを抱えやすい時期ですが、長期的な視点を持ち、結果ではなく過程を重視する姿勢が、最終的に合格につながるのです。


この4カ月間は、親が子どもを信頼し、支えながらも見守る時期です。受験という長い道のりの中で、親としての覚悟と冷静さが問われます。子どもが自信を持って試験に挑めるよう、親としてできることは、安心感を与え、適切なサポートをすることです。



5.手帳を使った具体的な学習スケジュール管理

残り4カ月を効果的に使うために、週間バーティカルの手帳を使って学習計画を立てることをお勧めします。この形式の手帳は、1週間分を時間ごとに見える化できるため、学習のバランスをとりやすく、習慣化にもつながります。


私自身も育児と仕事とで多忙な日々を送っています。そのため、手帳の存在はとても大きいです。


日曜を調整の日として設定し、1カ月、2週間、1週間、1日といった短期・中長期的な計画を立てて進めています。この方法を活用すれば、毎週の進捗を確認しつ…つ、必要に応じて予定を調整できます。


↑↑↑受験生でも中学入ってからも使える手帳↑↑↑



また、日曜を振り返りの日として、前週の成果を確認し、次の週に活かす調整を行います。



1日の学習時間や目標を手帳に書き込み、達成度を記録することで、成長を実感できます。


長期計画を見据えながら柔軟に対応し、週単位での進捗確認を行うことで、無理のない学習スケジュールが実現します。

この方法を取り入れることで、計画的かつ効率的に受験勉強を進められるようになります。



6.まとめ

受験までの4カ月は、親子で一緒に歩む貴重な時間です。家庭での適切なサポートや計画的な学習スケジュールを整えることで、子どもの成長を助けることができます。


さらに詳しいサポートや個別の学習指導が必要であれば、ぜひ朝ジュクの指導も検討してみてください。親子が共に合格に向かって歩むために、朝ジュクが力強いサポートを提供します。




朝ジュクの管理人

↑↑   朝ジュクの詳細はこちらへ ↑↑

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?