ポジティブバースデー③人格統合

今まで私の頭の中は、脳が一つなのに何人もの人格がいたように思う。それを指摘してくれた友人もいた。本当に感謝している。これを読んでくれているといいな。

彼や彼女らは24時間休まずフル活動しており、引き継ぎも会議もほとんどなく、その上監督者と呼べる主人格もなかったので、ところどころ記憶が抜けて当然だった。

私そんなこと言ったっけ?まるで思い出せないということが、出産後から今までたくさんあったのはそのせいだと思う。

頭の中の彼や彼女らは私という主人格の爆誕により、数日かけて統一されていった。混乱や記憶の引き継ぎに、まるで古いパソコンから新しいパソコンへの同期が行われているようで、読み込みに時間がかかることもあった。

まず、ぼーっとすることができるようになった。いつも頭が忙しかったので、ぼーっとするという感覚がなかった。お風呂でぼーっとするという感覚もなかった。
今は、頓服を飲んだときの頭の静けさが、飲まなくてもあるのが不思議な感覚だ。

29日は主人格(すごくポジティブ)を自覚したことで、とてもハイな状態だった。寝食を忘れて活動していたら深夜に突然、何も浮かばない、何も考えられない時間が来た。そんな経験は初めてで、何事だ?!無感情になってしまったのか?!と驚いた。
単純に電池切れで、脳が強制終了したのだと思われる。

それまでの私がやっていた生活習慣は守ること!と、忘れないように付箋に書いて貼った。

翌日は猛烈な寝不足で、前日子どものように遊びに夢中になった反動で寝込んだ。

それでも昼間、息子を風呂に入れた。入りたいと言われたので。風呂に入っている(私は着衣のまま風呂いすに座って見ている)ときに、息子と会話をした。それまで異星人だと思って疑わなかった息子と会話ができることに感激した。私の口から心からの「だいすき」という言葉が出た。それは初めての発言だった。

しかし夕方からいよいよ思考が鈍く、緩慢としていて、今までできたことができなくなるんだろうか?と、不安になって、頓服が効くまでの間布団の中で号泣した。夫は「頭が鈍くなるのは寝不足の正常反応だから、休めば治るよ」とやさしかった。

早めに就寝して起床したら、すっかり治っていた。自己治癒力、睡眠はなんて大事で偉大なのだろうと実感した。

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