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完璧な作品、なんて無い。
いきなり強い言葉で始めてしまいましたが…。
幻想音楽家のあさいまりです。
ヴァイオリニスト、作曲家として活動しています。
今日のタイトルは、これまで作ってきたオリジナルアルバムや、最近お仕事として作曲している楽曲などを思い返して、ふと思ったことです。
傑作、最高傑作…と言われるものはあっても、完璧な作品なんて、この世に存在しないのじゃないかって。
時間をじっくりかけたらできるのか…
集中して邪念を無くしたらできるのか…
もっと勉強して技術を高めたらできるのか…
そもそも完璧とはどんなものを指すんだろう。
完璧だと、自分で言ってしまえばそれはもう、「完璧な作品」となるはずなのに。
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どの曲もその時その時の最善を尽くして創作するけれど、少し時間が経ってみると、ここはもっとこうしておけば良かったとか、何であんなふうにしたんだろう…というようなことがいくつも出てきて、全く愚作を出してしまったようなガッカリした気分になることがあるのです。
でも結局、創作時の私と、作品を省みている時の自分は、もう同じ自分では無いわけで、少しきっと成長した自分がいるはず。そうなれば必ずと言っていいほど反省は生まれてしまうよな…というようなことを考えたら、そんなことを考えて悩むことは馬鹿げているなと…思ったわけです。反省点は、どんなに素晴らしい出来だったとしても必ず出てくる。
このnoteの記事を書くことだって、今はまだ書き始めて間もないですし、まだまだ綺麗にまとまった文章がかけているとは思えないけれど、やればやるだけ、少し良くなったり、ちょっと後戻りしたりしながら、段々と全体は底上げされて、完成度は高くなっていく。
そう考えたら、とにかく沢山作る、沢山弾く、沢山沢山経験すること…日々の積み重ねしか、ないのだろうなと。
考えたら当たり前なことなんですけれど(´-ω-)ウム
最近つくづく、日々の積み重ねが大事だなって、思います。毎日の考えることや、ちょっとした経験も、一つ一つが血肉になっていく。
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先日、東京都現代美術館にて、"坂本龍一 | 音を視る 時を聴く"を観てきました。
素晴らしいインスタレーションの数々で、とても刺激を受けましたが、どの作品も、完璧であり不完全でもあると感じました。ただ、そこにはご本人の生きた形跡と、思考の痕跡があり、それこそが感動を与えてくれるのではないかなとも感じました。
完璧だからといって、感動が生まれるとは限らない。
ただまあ、その時その時の最善を尽くす、ということに変わりはないです。今の私に出来る全てを尽くして、これからも作品を作るし演奏をしていこう、そんなふうに思いました。
去年末、1週間のイタリア旅行に行ってから、イタリア料理を皮切りに色々な料理を作ることにハマっています。なんだか曲を作るのと料理をするのは、似ている!
それではまた•ᴗ• )ノ"
Buona notte♡
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